チェイサー日記(路上抗争篇)
2015年1月〜12月


→うぅちの店がーーー!!





2015年が皆様にとっても良い年でありますように。





また車検。

今回は通常の整備の他に2点ほどやりたいことがあったのですが…予期せぬエラーその他によって延期に。
みんなも通販で買ったものの商品確認はしっかりした方がいいよ!!特に輸入品!!1!





チェイサーには入手時に純正キーが2本付いてきていたのですが、やはり磨り減りが気になるのでスペアを使いたい。ただ純正でも社外?でもひとつ後の時代、GX71辺りからの長くて頭が角張ってるブランクキーしかなく、仕方なしにこれを使用しておりました(山を切る部分の寸法が同じなので流用できる)。
しかしこの前大洗で「合カギ」と掲げられた木屋金物さんの前を通った時にふと思い付いて、次回にキーを持参して訪ねてみたところ…あっさり解決。

「古いんで同じ形のブランクがなくて…」と話したら「このキー(うちの在庫では)そんなに古くないですよ」と返されましたが…新車に使わなくなって30年経ってるので充分古いと思います…







昨年の富士から今年再びお台場に帰ってきたNYM…ですが。
何と申しましょうか。
イベント本体のせいではない部分でも大いにあり、また個人的に朝から帰りまでツイてない目に遭いまくったせいも大いにあるのですが…何というかその…いややっぱりいいです。書き渋っているという時点でお察し下さい。


とりあえず屋内駐車場はいいですね。汚れないし。
ちくっと遠いけど。





もちろん面白い展示車両が全くなかったなんて





わけでは全然ないわけ





ですが。


こんなグリルありましたっけ…





解体屋からすんでの所で危うく救出されたというマスターライン。





今回の白眉はこれでしょう。
オオタ号、1953年。





しかもバンなのに5ナンバー。





でけー
アルトでけー


駐車場はほとんど見ていません。





きれいなセドリック。





アレとかナニとかの末に無事路上復帰したブラボーでおしまい。

今回成果なり楽しい出来事なりがなかったわけではもちろんありませんが、戦利品はひとつもなし。
総評もあえてなし。
たぶん次回もないです







なんどろめだの燃タン下ろし。
3度目でごぜえますはい。

燃料系統であれだけすったもんだやった上でなおまだ高回転での息付きが発生しました。もういや。
またぞろ剥がれたタンクシーラーの切れ端が詰まったのかそうでないのかは確認できていないのですが(見えない)、少なくともこの部分での不具合かどうかの切り分けをするためにはやはり付けてなかったサクションフィルターを付けるしかないなと。付けるためにはやっぱりタンク下ろすしかないなと。もちろんこの際ですのでずっと先延ばしになっていた内径12ミリのサクションホース交換も行います。

下ろす最中の画像なんてものは撮ってる余裕なんぞ全くなかったのでございません。作業自体も以前やった時とほぼ全く同じですし。





ここにもホースあったとですね…
もちろん交換します。
※湿っているのはバンドを抜くためにCRCを吹いた後だからです。





そしてメインディッシュ、フューエルサクションチューブフィルタサブアッセンブリ。

実はタンクを下ろさずにフューエルセンダの穴からピックアップツールで掴んで突っ込めないかなーとか考えたのですが…試そうとしたら穴よりフィルターの尻尾の方が太かったのでやめました。でもいざ正規の手順で付けようとしてみるとサクションチューブの穴もフューエルセンダの穴も径はおんなじ、何のことはない手で押し縮めて押し込むのが正しい取り付け方法なのでした。
いずれにしろそもそもパイプのはめ込みがキツくて、遠隔操作での投入はどだい無理でしたが。





サクションホースはいつもフィルターまでの距離がギリギリすぎる気がするので、この際少し長めにします。長すぎたら切ればいいだけですし。というか結局現物合わせの結果延ばした分の2/5くらいは切ってしまったのですが。
下に写っているブリーザーのホース(6ミリ)も交換。





更にこの際ですのでサクションチューブとセンダユニットのパッキンも交換。
この辺りはずっと続く規格サイズになっているので部品の心配がありません。


そして軽く掃除してタンクを元に戻す。
そんな余裕なんか全くなかったので画像はありません(2回目)。
作業自体は以前やった手順を完全に踏襲したのでわざわざ書くほどのことさえなく(2回目)。手抜きしようとしても結局遠回りになるだけ、少なくとも機材と技術を考えると個人的にはあれがおおむねベストだと思います。

そして政治的に信用出来ない8ミリ径のホースも日産純正品に全て交換。
元々差し込みが深い上に位置も悪くてやりにくいのですが、このホースは更にsozaiがしっかりしているようで挿しにくいのなんの…


ここまでやってエンジン始動を確認、見える範囲(右画像周辺)で漏れていないことまでをざっと確認して一旦終了、試運転は後日。
…だったのですが、2日ほど経ってもどうもガソリン臭い。
日中暑いのでポータブル車庫のスソは捲ってあり、換気は充分なはず。作業の後は多少匂いが残るものですが、それにしたってどう考えても異常に臭う。でも見えるところでは漏れてない…
…見えるとこじゃないとこですか!?上ですか!?タンクの上面ですか!!?

とは言ってもさすがにパッキンの付く場所はきっちり締めたので、ありうるのはホースバンドの締め忘れ。しかし作業中に撮った数少ない画像を慌てて確認してみると、あっちやこっちの画像の端でバンドの箇所が写り込んでおり、一応全部締まっているようではある。パイプが割れたとかタンクが割れたとかそういうことでない限り後はどこだ…
…前?何もしてないのに?たまたまの偶然このタイミングで?そんなことがあるもんですかね。
















そんなことありました。
車体配管からデリバリパイプに繋がるホース。
そりゃあ臭うわけだよ!駄々漏れだもの!!


しかしまあこのタイミングでとは…
前から漏ってたのではないか?と思いましたが、それなら臭いで気が付いても良さそうなもの。一旦燃料系統が切り離されて圧が抜けて、再突入の際に一気にイッたということなのでしょう…か。





嗚呼二度手間三度手間。
本当言うとリターンに使うにはちょっともったいないかも知れんですねこのホース。死蔵としいたってしょうがないので使ってしまいますが。





外したホース。使用開始からたかだか3年、稼働状況からしたら使ったうちに入らないくらいの勢いでこのザマです。
上はリターンに使っていたもの(割れたのは車体側配管に挿してあった部分)、下はデリバリパイプに繋がっていた部分です。裂けて漏れていたのはホースの真ん中辺りですが、エンジン側もこの有様。網から外側は完全に終わっています。四の五の言う必要もないですね。百聞は一見にしかず。安物買いの何とやら。これを見て今さらなおこのホースを使おうという無謀な方も居られないでしょうが。
買ってはいけないというやつです。
もし使ってしまわれた方は直ちに交換されることを強くお勧め致します。


これで当分タンク周辺は手を触れないでいい…と言いたいところですが、サクションチューブの吸い口を見るためにセンダを取ったり嵌めたりしているうちにフロートの角を欠いてしまいまして…本来車載状態で取ったり嵌めたりするものではないので自業自得でしかありません。本来フロートだけ取り替えられる構造になってないのでセンダASSYで換えるしかないのですが…一応零号車からフロートの予備を摘出したので工作の目処は立っているものの、欠けたと言ってもホンの角だけでフロートとして機能上は問題ないのでひとまず後回しとなっております。

そして肝心の息付きは解決したのかというと…試運転ではなんか微妙だったり…(ぐえー)
ついでに別の不具合箇所が露見した模様…
ひとまず出先でガソリン撒き散らすという重大災害を回避できたということで納得します。







いささか放ったらかしにしている感がありますが。感ではなく事実です。
それでもたまにはそれなりに乗り回しています。

そうしましたら何やらきりきりきーきー音がする。
走行と連動している。ステアリングを左右に振ると音に変化がある。ブレーキを踏むと消える。
今までのポンコツ車歴の経験上これはハブベアリングのガタです。ガタの分ほんの僅かローターが振れるのでパッドと擦れて音が出るのですね。
最悪ベアリングの交換をしないといけません。

…それはもう仕方がないとして、音のついでにいい加減このパッドの鳴きに嫌気が差してきました。効きの素晴らしさ自体は全く文句がないのですが、逆に効き過ぎて停止時の加減が難しいこともある。ごりごり鳴くし。ここまで強烈に効かなくてもいいから、もう少し音の出なさにリソースを振ったパッドでもよいのではないかと。





フロントキャリパーはお馴染み住友S16型、スポーツパッドも数社からラインナップがあります。前回はウェアインジケーターに拘って特注したわけですが、いずれにしろ新品も手に入らないセンサーが効くまでパッドを減らす気は最初からないわけで、今回は素直に既製品の中から選ぶことにしました。

迷った挙げ句選んだのはアクレのスーパーファイター、純正からのステップアップ向けなのであまり高い性能は期待できませんが、ぶっちゃけ一番安い部類だったのも理由のひとつです(BOMBにて送込\5,850-)。もちろんメーカーの示しているスペックや特性などは考えた上での選択です。





ベアリングの方は後回しとすることとして、ひとまずパッド交換しようとピストンを戻してみたものの、パッドを押し込もうとしても入らない。
戻りきってないのか?と再びピストンツールを開いてみたものの変わらず。
覗き込んでみると…ピストンブーツが溝から飛び出しておりました。
元のように押し込もうとしても伸びてしまっているようでどうやっても入らない…ていうかピストン錆びてね?
(画像はブーツを取り除いた後)


…さすがに車体に付けたままピストンとキャリパーの溝の錆取りをしてブーツを嵌めるという芸当はできません。キャリパーOH確定。
…更に私はブレーキフルードに対してトラウマがあるので、外注も確定となります…技術的にはやればできるのですが。ていうかやったことあるし。

自分でやらずにどうせ出すのならと、ついでに前々から気にしつつもずっとやっていなかったブレーキホースの全交換も頼みます。いくら新車時のものかも知れないし一応小まめに状態のチェックをしているとはいえ、後生大事に使い続けるようなものでもあるまいて。



(写真を撮り忘れたのでAMAZON.COMより転載)


更についでにフロントダンパーも新調します。KYBのエクセルG。ガス入り。
にリアをニューSRスペシャルに換えて後ろがしっかりした反面、ガスなしのオイルダンパーだったフロントのノーズダイブ/アップが気になっていました。
もっと言うとガスの反発がない分、停車時に微妙に前のめりのままになるのが気になる。なまじ走行中よりもよく目にする停車中のことだからとても気になる。初代シーマを引き合いに出すまでもなく、「サルーンは基本前のめりより尻下がり(または前上がり)の姿勢である方が絶対にカッコいい」というのが持論です。異論は認める。普通であれば同じ目的でも後ろを下げるのでしょうが、少なくともこのクルマで1ミリたりとも車高を下げる必要性を私は全く感じません。

ちなみに今年頭の車検で「予期せぬエラー」で着手できなかった案件というのはコレです。ディーラーに出す直前に最終確認したらケースがほんのちょっとヘコんでましてね…ロッドの動きには異常なかったので使えば使えそうではありましたが。





2日で作業終了。
ハブベアリングはプリロード調整だけで済みました。
キャリパーピストンはもし錆が激しくて再使用困難だった時のためにと急遽調達できた2個だけ預けたのですが(左は普通にブーツも被さっていたので別に錆びてもいないだろうと思った)、いざ開けてみると問題の右キャリパーばかりか左も結構キズがあるという。この時点で既に右は新品ピストンで組んであったので、とりあえずキズの少ないものを見繕って再使用してもらいました。現時点であと2個用意できているので後日対応の予定。

画像は見るからにいんちき臭い、ウェアインジケーターのキャンセルコード。いんちき臭いとは言うものの、こうする以外に方法があるわけでもなく。
インナーフェンダーの穴は汎用のグロメットで塞いでおきました。





パッドの感触はまだ充分当たりが付いていないので何とも言えませんが、とりあえず明らかに間違いなく前よりも効かない(笑)。その代わり全然音は出ません。予定通りではあります。

ダンパーについては実に「普通」です。というかしばらく走ってから「ああそうだダンパーも換えてたんだった」と気付く始末。硬過ぎず柔過ぎず非常によい塩梅と言えましょう。車高も程々のようで大変結構です。

(画像は間に合わせに引っ張り出してきたもので本文とは関係ありません)







燃料タンクを下ろして大騒ぎしましたが、結局息付きは直っていないことが確認されました。ただ以前シーラーの欠片が詰まった時とは症状が異なり、加速状態のときにガクガクッと失速する。なぜかアクセルオフの瞬間にも一瞬ガクッとなったりする。がーっと加速しようとすると出やすく、そーっと踏んでそこそこの回転数と回転の上がり具合維持すると発生しない。いずれにせよもう燃料系統では恐らくあるまいと。
でもあるまいと思っても始めにすべき基本点検だけはやっておかないと、迷宮への扉はいとも簡単に開きます。ということで燃圧測定…しようにも燃圧計がないので仕方なく買いました。ストレート製。半額以下のものも出回っているのですが、怪しげなジョイントで車両側を壊したりしてもめんどくさいと思い、程々には品質の確かなものに。今後出動の機会があるかは甚だ疑問です。

修理書ではコールドスタートインジェクタのジョイントを外して繋げとあるのですが、前にも書いたようにここは外すのが大変やりづらく、その上付属のアダプターではサージタンクが邪魔になって入らない。なのでプレッシャレギュレータへのホースのところへ繋いでおきます。





プレッシャレギュレータのバキュームホースを塞いでエンジン始動。
2.4bar=2.45kg/cm^2。
基準値が2.3〜2.7なので正常です。





ホースを戻し、レギュレートして1.8bar=1.84kg/cm^2。
…微妙に低いような、それほどではないような…
微妙も何も基準値どうなってんのさと思われるでしょうが、修理書にはレギュレータをカットした状態での基準値しかなく、レギュレートした時に「2kg/cm^2あること」としか書いてないので…まあ約2キロはあるといっていいでしょう…か…ねえ。

これは原因として一応保留にすべきなのか…?と考えているうちふと気が付いて、レギュレートしないまま試運転してみる。微妙にエンジン音も勇ましく、加速も力強くなりましたが、それでもやっぱり息付きする。シロですね。





基本点検では問題ないとなると次は?このクルマの修理書にはトラブルシュートのようなものは載ってないので、可能性のあるところを片っ端から当たることになります。
そこで取り出しましたるはMターボのエンジン修理書。この型からはダイアグが付き、トラブルチャートも掲載されているのです。もちろん機構の違う部分も多々ありますが、根っこは同じですから参考になるでしょう。

「加速時息つき」の欄を見ると、点検項目として
1. スロットルポジションセンサ
2. 水温センサ
3. インジェクタ
4. エアフローメータ
5. フューエルフィルタ、フューエルライン
6. スパークプラグ

…と続いています。

テスターを使って順に車上点検をしていくも、スロポジ抵抗値正常範囲内、水温センサ抵抗値正常範囲内、インジェクタ作動正常、エアフロ抵抗値正常範囲内、燃料系統はあれだけやったんだから正常として…あれ?





この際いい機会なので6. スパークプラグ も交換してしまいます。たぶん原因とは関係ないですが。もう1万数千キロは使っているのでおいおい換えてもいい頃合いです。換えなくてももうしばらくは全く問題なく使えてたと思いますが。

前回はデンソーを使いましたが今回はNGKにしてみます。
何となくで特に意味はありません。
ロングライフ(10万キロ)のものも値段はほとんど変わらないのですが、どうせそんなに乗らないのでパワー属性(本当か?)タイプを使用。





参考までに今まで付いていたプラグ。
問題ありませんですね。





ついカッとなって8. イグナイタも手持ちの中古品と交換したりしてしまう。
現物が手近に出してあったせいでついやってしまっただけで、押し入れに仕舞ってあったら恐らくやってないです。恐らく今回の原因とは関係ありませんし。

各所の抵抗値を測ったついでに、エンジンルームで目に入るカプラーを片っ端から外して接点復活剤を付けてみる。
ここまでやったところで試運転してみると妙に調子が良い。加速もスロットルレスポンスも明らかに違う。恐らく接点復活剤のお陰ではないかと思いますが。
でも息付きはやっぱりする。ただ発生回転数は前より低くなった様子。





こうなったら1. から当たるべきか…とも思ったのですが、このクルマのスロポジは「スロットル全閉」「スロットル50%以上開」「それ以外」しか検出していないので、そこまで踏まずに出ている症状と合致しない気がする。だいたいがスロットルボディ外すのめどい。なので手近なところでエアフロから交換してみることにしました。
割ときれいな零号車のもの…だったと思うのですが自信がありません。
もっともこれも100%正常かどうか確かめようがありません。もちろん単体点検していますが、今までのものだって測定値は正常範囲内だったわけで。過渡特性まではわからない。

ともかく交換して試運転してしてみる。異常発生せず。ビンゴ。まあ正直だいたいそんな気は最初からしていた。
まあともかく直ったようでよかった…







気が付いたら前回のオイル交換から11ヶ月経っておりました。何がひどいって換え頃を考えつつ延び延びになったようなわけでなく、オイル交換のことなど全く思い出しさえしなかったのがひどい。これを放ったらかしと言わずに何と申しましょうか。
前回は目に見えて安いオイルでしたが、今回はバナナで釘が打てる銘品・モービル1に。選択理由の1/3くらいは気紛れですが、こんなに滅多に換えないんだからケチることもないんじゃないかというのが残りの半分、今さらにも程があるけどもういい車齢(とし)なのだから、それなりのオイルを入れて不測の故障や不具合を防げる可能性があるならそうすべきではないか?と思ったのが残りの半分くらいです。別にいいオイル入れたから1年換えなくても大丈夫だな!なんて思ってるわけではありません。

前回ドレンから漏れたので今回も新しいパッキンにして注意深く締め付け、試しに1リッターだけ入れてしばらく様子を見てみる…漏れてない。
やれ安心と残りを入れて再び下を見たら…滴が!!おのれ!!11!
ぐんにょりしつつ入れたのをまた抜き、今度はボルトごと交換。今度は大丈夫の模様…今後は上抜きした方がいいのやも知れぬ…







覚え書き。

例によってのポ壱号のオーバーレイ交換、前回交換から3年と9ヶ月ほど。
だいぶスリ切れが目立ってきたので交換することにしましたが、sozaiそのものはまだまだ充分しっかりしており、折り曲げたりせず単に被せておくだけならもっと保ったものと思われます。この耐久性、さすがの日本製!!

といことで今回も全く同じのにしました。
前回より多少値上がりしていましたが充分な価値があります。




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