チェイサー日記(路上抗争篇)
2013年11月〜12月


→れーぜーさん!!1!(変な声)






気が付いたら左サイドのモールがほんのりボロっちくなっておりました。前回補修して4年ほど。4年しか保たないと取るか4年も保ったと取るかは難しいところです。

さっさと貼り替え…と思ったのですが前回ここをラピーでやったのかキラキラ光るテープ透明カッター付き(長い)でやったのか判然としない。ここは俺の日記帳というのにそこまでは記録しておらず、剥がした感触でも判然としない。キラキラ(略)で貼ったせいで保たなかったのかとも思ったのですがノリ残りの激しさからするとラピーのような気もする。とりあえず今回はラピーを使用します。





覚え書きとして。今回は左前後ドア、右前フェンダー後ろ側を施工。
手を付けていないのは左前フェンダー前側と左右リヤフェンダーとなりました。この際全部やっても良さそうなもんですが、まだそこそこ生きているのでやりません。完全に浮き上がってからの方が剥がすのが楽です。

それにしてもこのクルマの左前ドアのモールは本当にやりにくい…長いのはそれほど問題ではなく、とにかくモールディングの凸凹があやふやでカットの難易度が桁違いです。3回も失敗するとラピーが足りなくならないか心配になります。後ドアは一発でできたのに。







この前の長時間走行後に燃料ポンプから「ジーージジジーーーーーー」と音が出ているのにに気が付きました。明らかによろしくない兆候です。
すぐ壊れることもないとは思いますが、異音が出ているのは非常にポンコツじみていてイヤです。ということでちょっと手を入れようと思います。ました。


…ところで写真をあとから見て気が付いたのですが、着手前のこの状態でポンプの底が湿ってるというのは明らかにおかしいですね…ほんのり臭かったような気がしたのはコレか…





わりとあっさり摘出。
何度か同じことをやってるので、タンクのバンドがフィルターの邪魔になって知恵の輪状態になるのも覚えております。

走行距離の割にきたない…大部分は中途半端なパスターのせいですが。





今回思い切って新品のポンプを…の予定だったのですが、またしても「予期せぬエラー」という奴のせいで頓挫。というかポンプ関係は毎回こればっかり…もーやだーどーすればいいのよー!!

と叫んだところでどうにもならないので急遽中古のポンプを引っ張り出してきて使用します。
そして虎の子の新品フィルターを…!
と言ってもこれチェイサー用ではなくクラウン用です。たまたまこれだけは新品が出たのです。既にずいぶん前の話ですが。3つくらい買っておけばよかったと今さら後悔しております。ついでに言うと今回の作業で一番時間と手間を食ったのがどこに仕舞ったか分からなくなったコレの捜索でした。「東が吉」という言葉を信じていたらホントに東にヒントがあって無事見付かりましたが。新品部品はどの箱に何が入っているかチェックしたあったのですが、奥の方のひと箱だけ漏らしてたんですね。有り難うカエサル。

ただブラケットも違うばかりか口の位置も違うので、そのままポン付けはできません。画像では上がIN、下がOUTになりますが、チェイサー用はこれが両者全く同じ方向を向いています(上の画像参照)。この出口がねじれてる分をホースでどうにかしないといけません。実は以前にも同じことをしようと試したのですがここで挫折していたのです。ここに使える太いホースが見付けられていなかったので。





しかし今はホースがたっぷりあるので恐るるに足りません。
これも実を言えば手に入れたのはずいぶん前になるのですが。

「内径12ミリの燃料ホースなんかないよー」と言ってたわけなのですが、同じように見つけられない方もネット上ではちらほら見かけました。12ミリで探すと確かに見付かりません。なんでか言うとこれ「内径11.5ミリ」だからなんですねえ。たまたま内径8ミリのホースを買ったショップで扱っていたから気が付いたものの、そうでなかったら今もって気付いていなかったかも知れません。





外したポンプとフィルターは小汚いこともありそっくりそのまま置いておいて、今回使用するポンプとフィルターは保管してあった零号車のブラケットに組み付けるものとします。中古のステーやボルトを掻き集めます。

タンクからフィルターへ繋がる旧ホースが極めてギリギリの長さなので、フィルターのIN側の位置は変えられません。ですのでフィルター出口からポンプ入口までの経路をこのように多少変更します。本当はタンクからのホースも新品にすべきなのは分かりきっているのですが…またタンク下ろすのはやっぱり気が進まない…





今までのホースをよくよく見たらこんなんなってました。
吸う側で圧掛からないからよかったようなものの…





付け直して完了。

…とは簡単に行かず、タンクからの旧ホースが本当にギリギリのギリギリであるため、微妙なフィルター位置の違いだけで奥まで刺さらなかったりします。車上でフィルターの固定を緩めて調整、フィルターからポンプまでの新ホースも結構アールが苦しいので思うような位置になりません。いま画像で見直してみるともうほんのちょっとだけ短くした方がいい気がする。最後はステーを少し曲げて多少強引に何とか完成。新ホースとフィルターのブラケットがちょっとスペアタイヤハウスに近いのですが、揺さぶっても接触はしないので大丈夫でしょう。たぶん。

ていうか旧ホースが短いんだったらいっそ先を少し切った上で継手で延長した方がよかったかも。作業時はそこまで頭回りませんでした。





ポンプ出口のホース(内径8ミリ)も新しくなっていますが、これは繋ぎ直して作動確認したらだぼたぼ漏れてきたためです。一番圧の掛かる部分を外す時にコジったのがいけないのですが、新品に換えてたかだか5年の割には傷みが早いような気が…やはり純正の品質には敵わんか…

ポンプだけしばらく作動させたのちエンジン始動。ひとまず漏れもない模様。
試走してみますが特に異常なし、というか前よりスムーズになってるような。特に時々アクセルオンから吹け上がりに若干のラグがあった(途中から過給掛かったみたいな加速をする)のが出なくなっている。ただこれポンプが換わったせいじゃなくて単にフィルターが新しくなったからのような気がします。元のは洗浄したとはいえやっぱり多少なり詰まってたんではないでしょうか。洗ってまで使うものではないという至極真っ当なことを10年越しで実感した次第。まぁあの時点ではモノが無かったんだから仕方がない。暫定措置とせずずっとそのままにしてたのは明らかにギルティですが。

気になるのはフロアに若干音が響いているような…恐らくこれは夜で周りが静かだったせいもありましょう。今までポンプの音など全くこれっぽっちも意識せずに乗ってましたので、聞くつもりで聞いてるせいで聞こえてるという部分も大いにあるかと。





直接関係ありませんがラジエターキャップを交換。
今まで使っていた社外品(HKT)にも全く異常がないのですが、今回の作業でフィルターと共に発掘した箱に純正のラジエターキャップが入ってました。この前同じの1個買ったばっかりだし。当時仕様(シールが黄色1色)のも1個あるし。絶版のタイプならともかく、現行のをそんなに何個もストックしててもしょうがないし。ししし。
純正はいい…心が洗われる

でも社外品のストックが更にもう1個あった気がする
ていうかある絶対







雨の日はもちろん雨上がりでも特に必要がなければ乗り回さないのですが、それでも世界の路傍には水たまりや泥や小石が思ったより常にあるものです。なるべく避けますがそれでも限度というものがある。石が下回りに当たるのもいい気はしませんが何より撥ねを掃除するのめどいです。そんなわけで泥よけを付けてみることにしました。





取り出しましたるはトヨタ純正泥よけ当時物中古品。ずいぶん前にオクで入手して保管(死蔵とも言う)していたものです。

大昔に廃車置き場で見たワインメタボデー+白の市販泥よけ(TOYOTAロゴ入り)のチェイサーがかなり印象強く、一時は白の社外品も買ったことがあるのですが、白はどう考えても汚れが目立つ(貧乏臭い)。更に市販品の出品はそこそこ目に付くものの「未使用」「新品」が普通なのがいけません。誰が見ても「この前デッドストック買って付けたばかりです!」丸出しになってしまう。かと言って新品にキズ入れたりウェザリングするのもどうかと思うし。だいたいが新品だと勿体なくて使いづらい性分です。

対してこれは汚れ・キズ・テカリ・擦れ多数、カットあり、ビス穴あり、一部貫通創まであり。少なくとも単体で見る限り程度良好とは到底言いがたいですが、30年以上足許で酷使されていればこの程度の傷みも当然、車体に取り付けてしまえば相当馴染むことが期待されます。





ちなみに現品はマークUに付けられていたものですが、マークU/チェイサー用のものではありません。
えッ、これって純正でも汎用じゃないの?と思われた方も居られるかも知れませんが、そこは言ってもトヨタ純正アクセサリー。素材自体は確かに基本汎用設計でも、カッティングや取付金具を変えることで追加工や創意工夫なしでポン付けできるようにパッケージされていたのです。

←がマークU/チェイサー専用(緑縁がフロント用、臙脂がリヤ用)。タイヤハウス内の部分のカットが大きいことが分かります。中古品の方は恐らくコロナ・カローラ系用ではないかと(マークUバン・ワゴンのリヤにも適合)。しかし逆ならまだしも、カバーされる面積が大きい分には何ら不都合はありません。





純正泥よけはこのように正確な商品名を「トップロード」と言います。市販品で「スプラッシャー」と言うのが今も根強く生産されてますね。今はマッドガードと呼ぶのが一般的だと思いますが、この当時はまだそういう呼び方はあんまりしていなかった気がする(マッドフラップとは呼んでた…たぶん)。

とは言えよほどのディープなトヨタマニア相手でもない限り「トップロード」と呼んでも通じるわけがないので、本稿では泥よけで統一します。





ホームセンターグッズで新品に倣って取付金具をこさえます。
左がリヤ用、右がフロント用。リヤ用はコの字金具の一端の穴を大きくしてM5でタップ掛け、フロント用は端の穴を大きくしただけ。もっともリヤ用はこの後問題のあることがわかるのですが…
写真はありませんがこの他長めのネジを数種類随時調達。





まずは簡単なフロント用から。
簡単な理由もまた簡単で、本体のど真ん中に穴をあけてフェンダーの裾の方にあるフェンダーライナーの固定ネジを使って取り付けるようになっているからです(下の方のクロメート色)。位置決めも要らず、これ1本でがっちり付くので取れる心配もほとんどない。





純正の金具もこの取付けの安定感を完全に当てにしている風で、泥よけ上部の固定は5センチほど上にある同じくフェンダーライナーのネジを板金具で延長し、上から押さえ付けるだけという荒技で済ませています。確かに下のネジがしっかり締まっていれば取れないしズレないのですが、この金具だけがズレてフェンダーから顔を出しているのは何度か見た記憶があります。
どうせいくつも穴のあいた汎用金具を使っているので、短いタッピングビスを買って来て泥よけと締結。純正を超えた取付けとしました(大袈裟)。中古泥よけゆえの歪みをなるべく解消すべく、金具を現物合わせで三次元に曲げることでフィッティングも向上。

前オーナー(泥よけの、ですよ)は漢らしくフェンダーの耳に穴をあけてタッピングビスで固定していたようです。穴の跡が見えるのもアレかと思い一応穴は黒のコーキングで塞いでおきました。





次に多少の創意工夫の要求が予想されるリヤ用…とは言いつつも金具は作ったしと高を括っていたのですが、そのままだと金具が全く役に立たないことが判明。
本来はフェンダーの耳の内側に泥よけ内側のアールを合わせて取り付けるものなのですが、前オーナーはそれより1センチ程度内側で合わせてビス留めしています。泥よけの表面にはホイールアーチモールが擦れたキズが残っており、取付け位置を5ミリでも外側にズラすとこれが露出してしまう、のでこれに合わせて付けるしかない。合わせると当然泥よけが耳よりも内側にはみ出すわけで、自作金具では懐の深さが全然足りません。純正の金具の代用になるようには作ったけど実情には合ってなかったということですね。





いくらボロくてもできれば泥よけ本体はこのままいじらずに使いたい…という変なこだわりがあったのですが、今さら金具を作り替えるのもめどい、というか金具が大袈裟になってしまう気がしてそれはそれで気に入らない。
あーでもないこーでもないとしばし悩んだのち、下側は既にあけてあった穴を使ってホイールアーチモールのネジで固定、上側は上端から10センチほどの部分をカッターで切り欠き、自作金具で締め付けることに。

耳の裏側に直接当たる部分は3ミリ厚のゴムシートを挟み込んでキズ防止と摩擦による抜け防止を期待します。ボルトが当初より随分短くなってますが、インナーフェンダーまでのスペースが思いのほか少なくて長いボルトは使えませんでした。というかこの金具焼き入れされてないので長いボルトであんまりギリギリ締め上げても金具の方が開いてしまうんですね。ボルトの当たり面にゴムを使ったのは締結力不足を弾力で誤魔化そうという腹もあります。あと金具の塗装がタレているのは寒いところで厚塗りしたためなので気にしないでください。





ホイールアーチモールの厚み分を逃がして真っ直ぐ付けるために手持ちのPP板とゴムシートを細工して挟みます。文章で説明してはあまりにわかりにくいと思ったので模式図にしたらもっとわかりにくくなりました。
6個作ったのですが結局2個しか使わず。

前オーナーが何で本来の位置より内側に取り付けていたのかは全く不明ですが、もしかすると付けていた個体のグレードがLGでリヤトレッドが狭かったため「タイヤ引っ込んでるのに泥よけばっかり出張ってて気に喰わん!」というこだわりの元で細工した可能性も考えられます(ホイールアーチモールの跡があるからたぶんLG以下ではない)。いいですよね本人にしか意味がないけど譲れないこだわり。他人が引き継ぐとこういう面倒なことになるわけですが。





ちなみに純正オリジナルの金具はこんなのです。
なんというか…純正ってホントよくできてんなぁ…という当たり前過ぎてバカみたいな感想しか出て来ません。





全体図。
下の穴は一応ワッシャーを挟んでビスの首があまり食い込まないようにしてあります。とは言ってもビスが微妙に斜めっているので、きっちり締めるとワッシャーが結構食い込んでいるようですが。





完成。

すごく…地味です…
自分で取り付けておきながら外観に変化があったという感じがしません。それくらい馴染んでおります。あの猿並み。新品では絶対こうは行きません。タイヤハウスの中の新しいネジに気付いても「ネジ新しくしたんか」で終わることでしょう。「泥よけ付いてるのにフェンダーのこの位置にハネ跡があるってことは、少なくとも付けてない時期はあったって事ですよね?」とまで気付く人は職業病でなければたぶん探偵の素質があります。





左リヤのみ若干傾きが見られたので、下側の穴を少し広げて微調整。それでもアーチモールの擦れキズはほとんど見えず、ご覧のようにマフラーとのクリアランスも良好。

画像でもわかりますが純正の泥よけは側面がラウンドしており、これがダンボの耳のごとく張り出すために少々目障りな印象がありました(※個人の感想です)。特にリヤ。これが1センチ前後と言えども引っ込み気味に取り付けられたため、比較的目立たなくなっています。
更に泥よけ付き車はボデーの裾の絞り込みが見えにくくなり相対的にナロートレッドに見えがちな傾向を感じていたのですが、現車はホイールを換えているので元々オリジナルより僅かにワイドトレッド気味であり、泥よけのナロー効果と相殺されることによって実に良い塩梅のルックスとなったように思います。全くの結果オーライながら純正以上の仕上がりとなったのではないかと。前オーナーさんありがとう。

あとは「引っ込んで付いてるせいでやっぱりリヤフェンダー汚れる」なんてギャフンなオチでないことを祈るだけです。




→れーぜーさん!!1!(変な声)


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