チェイサー日記(路上抗争篇)
2014年1月〜2月


→チョビビ



2014年あけましておめでとうございます。
長寿と繁栄を。







去年どんな書き出しだったか見直してみて、機会があればと言ったものの案の定全くなかったネタバッジの作り方のお話など。忘れないうちに。

画像では分かりづらいと思いますが、地の色が付いている部分はアルマイトのようなヘアラインのような表現になっており、「洗」はクロームメッキ調になっております。アルミのようなメッキのような…と見た人に思わせることができれば成功なのですが、材質的にはほぼ樹脂です。一応アルミも使っていますが見える部分はほぼシールと樹脂シート。

(本当はこの後完成までの紆余曲折を書き記したものの、あまりに長くなったため割愛)





基材になっているのは0.5ミリ厚のメッキ調シート。当初カッティングシートで作成しようとして材料調達に行った時についでに買ってみていたものです。どういう用途向けなのかはよくわかりません。これだけでは強度不足だし巻き癖も付いてますので、裏に0.5ミリのアルミ板を貼り付け。
この上から校章を印刷した光沢シルバーインクジェットラベル、保護のためにクリアのカッティングシート、更に「洗」の字に切り抜いたメッキ調シート、ボロ隠しに縁をホルツのアルミテープの細切りでカバーしたら、程良くドーム状に手でアールを付けてアルミ板で金具を作り、M4の皿ネジとダブルナットでグリルに留めてできあがり。

土台がシート+アルミ板の裏打ちなのはこね回してるうちに場当たり行き掛かり的にそうなっただけの話。最初からアルミ板だけでも良さそうなものですが、その場合アルミ板相手に「大」の端部の波形になってる部分を綺麗に切り抜かないといけません。しかし補強のための裏打ちなら全部直線カットで折り紙の「やっこさん」みたいに切るだけで用が足りるので、カッターだけで作るのにはだいぶ楽です。

単なるシールを貼るよりちょっとは上等な感じになったでしょうか。





(画像は前回の流用です)


ほんのひと月ちょっと前に交換したポンプですが、2時間ほどの連続走行試験の結果、前のポンプより派手に鳴きまくる上に旋回時に吐出不足で失速までするというダメのダメダメであることが発覚致しました。危なくてかなわん。今までの方がよっぽどマシです。





ということで新品と交換しました。
おしまい。



で済ませられるほど簡単だったらいいのになー…

ともかくご覧のようにくっ付いているのを見ればお分かりのことかと思いますが、日産-ユニシアジェックスのポンプのポン付け流用が可能であることが見事確認されました。





ポンプ自体の違いについては以前の記事をご覧いただくとして、この作業のハイライトは何と言っても日産-JECSのチェックバルブ入りホース口を、トヨタ-NDで使われているサイレンサー(図中)とバンジョージョイント()を取り付けるための外ネジ継ぎ手()と入れ替えられるかどうか、ここにあります。
ポンプにねじ込んである部分が外から見る限りでは同じ径のようであっても、ネジピッチまで同じという保証は何もない。「同じようなもんなんだから大方同じだろう」とは思っても、こればっかりはフタを開けてみるまでは分かりません。

もし違った場合も同じ径のホース口になっているわけですからサイレンサーを無視してホースで直結すれば使えるのは間違いないわけですが、それじゃああんまり面白くない。





結論はもう言うまでもなく、同じだったわけです。
しかしながらまっさら新品の高価なポンプを手に掛けるのはなかなか恐ろしい行為でした。しくじっても完全な全損になることはなさそうとは言え…あんまりやりたくない。

本来ならば新品のポンプから外したり組み付けたりした写真が挙げられるべきところですが、撮影していないため画像はありません。こういう時のために細々と撮影しておいて結局ポシャった場合、腹立ちが一層倍増になることを思い知ったからであります。なので突発的かつ発作的に作業をし、無事に完成の目処が付いてから遡って撮影をしております。悪しからず。





一応少しは撮影してもいるのですが、後で使うことは考えていませんでした。
これは吐出口の向きが同じになっているか確認のため。肉眼ではピンと来なくても写真としてじっくり見るとよく分かることが多いです。

もっともこの後増し締めしたので位置はズレてしまって、またそれで一切何の問題もなかったわけなのですが。





あ、全景撮ったやつあった。
つまりこうなるわけです。はい。

ちなみに継ぎ手などはこの前付けてダメダメだった中古ポンプから取り外しており、一番最初から車体に付いていたポンプ一式はそのまま温存されています。もし新品ポンプもポシャってどうにもなんなくなっても、最悪ヒビだらけのホースだけ換えて積み直せば初期状態に戻せるという考えです。この緊急脱出プランの用意があるかないかで胃の痛み方がまるで違います。





なおこれらを入れ替える場合、銅ワッシャーが3つ登場します。ポンプ本体と継ぎ手の間(画像なし)、継ぎ手とバンジョーの間(画像右)、バンジョーとサイレンサーの間(画像左)です。

継ぎ手とバンジョーの間は内径さえ合えばどうでもいいのですが、ポンプと継ぎ手の間はポンプ側にワッシャーの座繰りが入れてあるので外径が大きいとたぶん入りません。またバンジョーとサイレンサーの間のは当たり面が外側寄りで、内側をサイレンサーから吐出口に向かって燃料が流れる(4つ前の断面図参照)ので、内径が小さいと通路を塞ぐことになってよろしくありません。
いずれも探せば使える物は見つかります…が、そういう自分はどうしたのかというと再使用してしまいました。しかも一回組み立てて作動確認したら僅かながら漏ったので、バラして当たり面を1500番のペーパーで磨いて組み直してしまいました。というか本当は新品を手配して今は届いているのですが、再使用でも漏らないみたいだから良いかなって…



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前回同様ポンプ+フィルター+ブラケットの一式で取り外し、前回画像で見て気付いたようにフィルターとポンプ間のホースを少し切り詰め、車体とのクリアランス確保のためムリヤリ曲げていたフィルターの取り付け部もできるだけ元のように戻し、できるだけ「本来の位置」になるようにしてみたのですが、やっぱりスペース的に厳しいことには変わりがない。結局またムリヤリ曲げて調整。

フィルターの位置が少しでも上に寄ると良い方向なようなので、本来ぶら下げるフィルターを上に載せて逆からボルト締めしてみたりする。変化後の画像が本来の付け方です。



(画像はさっきのの流用です)


ポンプ本体の直径はトヨタ-NDより3ミリほど細いのですが、クランプに余裕があるのでそのままでも付いてしまいます。

ここでポンプのみで作動確認したところ、前述のようにサイレンサーかバンジョーの辺りで僅かに漏っていましたので、再びポンプを取り外してワッシャーを磨いて締め直し。今度はフィルターに用がないこともありブラケット一式で外すのが億劫になってきたので、ポンプのステーのゴムマウントのナットを抜いて取り外し。いくらか楽が出来たと思っていたのですが、いま修理書を見直していたら…





(5) ポンプ ASSY,フユーエルをブラケツト付きで取りはずす。
(6) ポンプをブラケツトから取りはずす。


うn?

ううn??





あーーーーーーーーーーーーーー……

…そこで外すんだ…
ゴムマウントはいじんなくていいんだ…
ゴムマウントのボルトで知恵の輪しなくていいんだ…

………
…マニュアルはよく読んでおくべきですね…
自分では割とよく読んでる方だと思っていたのですが…



閑話休題。
再度組み付けたものの、まだ吐出口から微妙に滲んでいる。
やっぱり再使用はダメか…と思ったものの、よくよく見るとどうもホースの端から滲んでいるように見えなくもない。端を触ってみると少しささくれている。前にも書いたように確かに外す時にここをコジりがちなのは事実なのですが、この前換えたばっかりで新品同然にしてはこいつちょっとヘタレ過ぎないか…?耐圧ではあるが打たれ弱いのか…?などと馬鹿なことを考えて何の気なしにググってみたら、このホース耐圧だけど耐久性がなく、場合によっては数年でヒビだらけになってしまうというではありませんか。嗚呼、所詮は安物だったか…

どうやらこういう用途には日産純正汎用ホースが最強、というのが通説のようです。ただし2.2メートルで約1万円…

………





もーー!!
もーーーーーーーーーーーーー!!!!11!!!169



2014年1月の時点で納期半日、税込み11,025円。
ちゃんとしたものはそうそう安くない、至極当たり前のことでありました。

しかし別に言い訳するわけではないですが、あっちのホースを買った時点では耐久性の情報はほとんど出回っていなかったと思います。使う人が増えて何年も経ったせいでこういう報告がどんどん上がっていったのでしょう。今になってどうこう言ってもどうしようもない。


ポンプ吐出側のホースは差し込みが深いので抜き挿しが手間なのです。なのでもう当面これっきりにしたい。しかしまだ銅ワッシャーのとこから滲んでる可能性も排除できないわけで、もしホースを換えても滲むようなら二度手間です。だったらいっそまたポンプも外して新品の銅ワッシャーでバキッと完全に…ついでにエンジンルームのホースも全て一新…と思って材料を集めたのですが、前回から5日ほど経ってエンジンを掛けて確認してみたら…漏れてない。

…とりあえずこのままでもいいんじゃないかな…ゆるしてくれるだろうか。ゆるしてくれるね。ありがとう。グッドトリップ。
…また漏れたり、ホースに劣化が見られるようなら考えます。

「このホース本社在庫だったからまだ返品できるな…」とか思ったのはここだけの秘密。
追記:交換しました→







で、ですよ。
これだけすったもんだやったのにいざ試走してみるとダメダメのダメダメ。作動確認の時はあんなに静かだった新品のポンプが鳴く!吠える!リヤシートの辺りから聞こえてくる唸りもやっぱり気のせいでもなんでもない!!コーナリング後の失速は更に悪化し、ついに発進直後にまでストールする始末!!!なんでや!!!!!!!!11!



散々ふて腐れた後で冷静になってじっくり考えてみます。
ちょっと調べたところどうやらポンプの「ジー」音は、ちゃんと吸えていなかったりエアを噛んでいる時に発生するようです。そしてコーナリング時のストール、これ実は数年前に夏場になると発生していたもので、最近出なくなっていたので正直ほとんど忘れかけていたのですが、旋回中にではなく曲がってから一拍置いてストールするものです。失速するだけでギリギリで持ち直すことが多いのですが、酷い時にはエンストしていました。炎天下にクーラーONで走っている時に出やすいのでパーコレーションによるリターン燃料の泡立ちエア噛みを疑っていたのですが、1月2月の気温かつ暖気終了前後でこれはどう考えてもあり得ない。
するとなんだ。
同じ症状ではないですが、別の車種にお乗りの方でサクションホースに亀裂が入っていてエアを吸っていたという事例も見付けました。タンクを下ろしてフィルター手前までのホースも換えた方が良いのか?いやもちろん古いホースを換えた方が良いのは分かりきってることですが。





またそれとは別に、もしかしてもしかしてタンク本体に問題があるのではないか?という疑念もあります。前にも書きましたが現車は抹消間近になってからタンク交換された記録があり、この時もしかして部品が出なくてキャブ用のタンクが付けられてたりしないか?とか。新型車解説書ではEFI車もキャブ車も旋回時の燃料切れを防ぐために吸い口付近がサブタンク状になっているとあるのですが、そもそもその図からして実物とは全然違う(他のタンクで確認済み)。あやしい。車体にGが掛かってからストールするまでの感じからするといかにもガソリンがタンクの中で寄ったせいで一時燃料切れするという感じであり、一応受け皿状になってたとしてもEFIの方が流量が多いのでキャブ用のだと足りなくなってるなんて可能性もないことはない気がする(キャブのタンクは見たことないのですが)。そもそもタンクに半分近く入っててそこまで水位が下がるか?という疑問もあることはあるのですが、エア混じりのリターン燃料がすぐ近くに放流されていたらそれで何か不具合が出るかも知れない。過去2回もタンクを降ろしてますが、現車のタンクがこの辺どうなっていたかの記憶も記録も全くない。

またまた前にサクションフィルターを取り外したこともあります。サビだらけだったので外すのはいいのですが新しいのを付けていません。これも何か関係しているのか。これまたもしリターンが泡泡だったとして、これが付いていた方が直接泡を吸いにくくなったりするのかしないのか。





タンクを降ろすのは何しろ大ごとですので、まずはとりあえず偵察斥候。なにぶん原因が判然としない以上、よくよく策を練らないと降ろして載せ直したのに二度手間ということになりかねません。
センダゲージを取り外して穴からなんとか覗いて見ますと、どうやらちゃんとそれなりの深さの受け皿状になっているようです。


…うn?

あッ、それだぁッ!!!!!



(マウスオーバー)(または長押し)


おわかりいただけただろうか…

なんということでしょう、タンク壁面のコーティングがぺろりと剥がれ、吸い口の真っ正面に鎮座ましましているではありませんか!!これで犯人でないなんてことがあるでしょうか。あってたまるもんかこんちくしょう。





ピックアップツールは以前一度100円ショップで買ったものの紛失してしまったので、アクティを飛ばして最寄りのダイソーへ飛び込んだものの、何ということか今は取り扱っていない。次に最寄りのDIY店にもない。次のホームセンターにはあったが…\1,980!たかい!(100円のつもりだっのでどうしてもねー)
何か代用できるものがないかと探したら30センチのlooongピンセットというのがあったので購入し、再び飛んで帰ってトライ。幸いギリギリ届く長さだったものの、穴が小さいので照らしながら覗き込んで摘むということができない。結局手探りでしばらくつつき回して無事摘出。結構でかい。
勇んで試運転に出かけるがもちろん絶好調です。ストールなんか一切しないしポンプも全く鳴かない。それどころかリヤシートの辺りから聞こえていた唸りもきれいさっぱり雲散霧消。てっきりブラケットが何か悪さして振動が伝わってるのかと思っていたのですが、あれもポンプがちゃんと吸えていなかった声なき悲鳴だったのでありましょう。

コーティングの下でサビが進んだのか、それとも単に密着が悪くて剥がれたのかは不明ですが、手探りピンセットの感触ではセンダゲージの真下辺りもブカブカしていたので、また剥がれる可能性はあります。とは言え一度分かってしまえばチェックのしようもあるというもの。「適当に作業されたタンクシーラーは後が大変」という話を聞いたことがありますが、結局まんまとその穴に落ちていたわけです。いや別に当時決して適当にやったわけではないですがね。
それとサクションフィルターを付けなかったのは結果的には正しくない選択だったということが言えます。アレが付いていればコレが吸い口にべったり張り付いて全く吸えなくなるという状態は恐らく防げた、はず。

そして頭の回転の速い方ならもうお気付きのように、そもそも最初のポンプが鳴いていたのもコイツが犯人であってポンプを交換する必要自体なかったのではないかという…慢性貧乏性の性(さが)で新品のポンプ使わなくてもいいんじゃ…などとつい考えてしまいますが、新しいポンプでは僅かながら始動性も多少良くなっていますし、吸引力が上がったために症状が顕在化したのも明らかなので、最初のポンプに戻すのは賢明とは思えません。使うとしたら滅茶苦茶鳴いてた(=たぶんよく吸ってた)2番目のやつですかね…どっちにしても手がガソリン臭くなるのは正直もうしばらくは御遠慮申し上げたい。





5万キロを目前にして絶不調という状況は何がしか凹むものがあったのですが、原因が分かりすぎるほどハッキリ分かったので一気に気分も晴れやかに。もっとも夏場に発症していたのも同じ理由かどうかはまだ疑わしい気もしていますが、それはそれで!また症状が出てから考えます。







そのままでも全く支障がないのですが、一応1.5ミリ厚のゴムシートなど入れてみたりする。一応耐油。
本当はねじも換えるべきです。




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