チェイサー日記(2004年8月 ETC篇)


→何時まで続くかしらん






この前カップホルダーを換えたきっかけが、料金所でコインホルダーから500円玉を落としてしまった事であった。
カップホルダーを換えたのでもうコインを取るのにもたもたする事はなくなったのだが・・・それでもオート(ワンタッチ)でないパワーウインドーのクルマ(付くのは後期型から)にとって料金所というのは中々結構鬱陶しい存在なのである。一旦そう意識してしまうと尚の事鬱陶しさは加速する。となれば解決策は一つ。


E・T・C! E・T・C!


・・・本来のAA貼ろうかと思いましたが、無駄にデカいのでヤメ。





さて本体のはどこのを買いましょう。中古品も多少はあるのだろうが、この手の電子機器は新品の方が何かと面倒がないので、毎度お馴染み黄色い帽子に行って物色してみる。主要なところは三菱、デンソー、松下、力ルソニックか。
個人的にはブランド的にデンソーを一番に考えていたのだが(ほら、直接関係なくてもどうもスリーダイヤの印象が著しく悪くなっているし)、本体のデザインが膨らみかけたモチみたいで今ひとつ。かわいらしいと言えばまぁそうだが。ブザー式か音声案内式。
三菱は全部一体でフロントガラスに貼り付けるものと、スピーカー別体or一体でどちらも音声式。本体形状は直線的かつ小型でスッキリ。別体アンテナはダッシュボード置き、かなり小さい。対するデンソーはダッシュ置きとガラス貼り付けを選択できるのは良いが、その分分厚くてゴツい。アンテナをどこに設置するか決めかねていたのでデンソーに分が行きかけたその時、ディスプレイのデンソー製ユニットが音声案内のデモを開始した。

『ポーン♪ィェイテイセェをご利用可能です・・・』


(゚Д゚)ハァ!?

ナニ?なんて?ATC(自動列車制御装置)?DJ-ATC?『時間照合横浜 56分10秒 定時!』って違うがな。いくら何でもクルマにATCは付けられんだろうちょっと付けてみたいけど。っていうかアンタどこの人ね。東北かね?

この瞬間あえなくデンソー音声式は退場、デンソーブザー対ミツビシブンリの一着争いとなったが、そもそもブザーと音声式なので真っ向勝負になりにくい。本体のスッキリ度でミツビシ有利、アンテナの小ささで更にミツビシ有利、できればブザーだけより音声式の方がいいと思っていたのでミツビシ一馬身リード、配線がACCとアースだけという簡便さ(デンソーは+Bも繋ぐ)に更にミツビシのリードは開き、ダメ押しにAhooオクで探してみるとデンソーのは出たばかりだからか店頭で買う値段と大差なく、対してミツビシは本体に消費税、全国一律税込3,150円也のセットアップ費用に送料込みでも、店頭でデンソーのを買ってセットアップするよりまだ安い。

『ああっ、デンソーブザー落馬!落馬です!』


数日後に届いた三菱電機EP-423。セットアップ済み送税込み、1.4k円。ETC買うならオクです。





さてどこへ付けましょう。定石で言えばコンソールかグローブボックスか。最初はそう思ったが、チェックしてみるといずれもコードを通す穴を開けなければならない。ただ付けるだけならどこか見えないところへ押し込んでしまってもいいのだが、出口にETCゲートがなかったりするとカードを取り出す必要があるらしいのでそうもいかない。料金所の横でコンソールをバラすのはご免だ。
吟味の末、元々カセットステレオの付いていたスペースに決定。カセットデッキを外した跡はカセット非装着車用の純正小物入れで塞いであったのだが、そもそも容積が小さい上ナビの陰になってしまうので実際は殆ど何の役にも立っていなかったのである。最初は素直にコレに穴を開けて付けようかと思ったがそれもめどい面白くなく、それにこの小物入れ差し当たり手元に1個しかないので切りたくない。コンソールに直接付けてもいいがそうすると表面の化粧パネルをこさえる必要があり・・・カセットデッキのフェイスパネルを加工すれば少しは見栄えが良くな・・・・・・


あ?

あ。何だ。
別に加工する必要ないでないの。





その時ピカッとひらめいた!(何でしたっけこの元ネタ)
せっかくフェイスパネルと一体の箱組みになっているんだったら、カセットデッキの中身をそっくりくり抜いてETCを仕込んでやればいいのである。ちゃんとカセット挿入口からカードも出し入れできるし、スイッチ操作もできる。
早速ストックのデッキをひとつ引っ張り出して分解。

ETCは箱内で吊り下げる形になるので、ダッシュボードから下げる際に使うブラケットを使い、更に天板に厚さ2.5ミリ(約)の建築用金具税込42円也を三つほど貼り付けて嵩上げ。両面テープを使うとその分の厚みでズレてしまうので、JBウェルドで接着。





ご覧の通り、これでカセット取り出し口ピッタリに顔を出す。ブラケットの先が一ヶ所フェイスパネルの裏と干渉するので折っておいた。

元々付いていた古い「ナショナル」マーク入りのアルミ製挿入口蓋も生かせたら楽しいのだが、郵便受けみたいに内側に開く形なので生かすにはETC本体が電動でスライドしたりする込み入った細工が必要となる。ヒマと技術のある方はどうぞ。





説明書通りに結線するとキーSWがACCに入るたびに電源が入り、その都度「カード入れれ」「認証しますた」等の音声アナウンスが出るのが鬱陶しいので別に電源スイッチを設けておられる方も多いようだ。デッキの正面にプログラム(カセット面)切り替えボタンが付いているので、折角だからコレを生かして電源スイッチにしてみる事にする。

しかし・・・なんちゅうスイッチだろうか。当時のプラモデル並みではないのか?





手持ちのスイッチを漁ってみたが、生憎トヨタ純正シーソースイッチならいくつもあるのにプッシュ式は1個もない。もう少しで伍角号のデフォッガスイッチを使ってしまいそうになったがすんでのところで踏み止まり、中規模日曜大工店で探してみると丁度良さそうなマイクロスイッチがあった。126円也。





元のスイッチブラケットが小加工で使えたらいいな・・・と思っていたのだが、試しにハメてみたらなんと穴のサイズはドンピシャリ、おまけに位置も前後をひっくり返しただけで殆どピッタリなのであった。なんとまあ、MDデッキの時もそうだが偶然というのは凄いものです。

少し斜めになっているのはワザと。ほんのちょっとだけスイッチが近すぎて入り切りが入りにくい時があるので。長穴にしようかと思ったがこの方が簡単だ。






カセットのイジェクトスイッチは当初ダミーなのでフェイスパネルに両面テープで貼ってお終いにしようと思ったのだが、場所と構造からいってカードを取り出そうと誰かがウッカリ押してしまうとも限らないので(EJECTって書いてあるからなー)それなりに強度が出るように作り直した。
自分では絶対間違って押したりはしないが、世の中には粗忽で迂闊で触って欲しくないようなところに限って触って壊してくれるような人も残念ながら生息するわけで。そうでなくても今後仮に何かの弾みでワタシが半身不随か何かになってしまったりして、誰かに横に乗ってもらっていてカードを出すような必要が出て、その誰かがウッカリここに手を伸ばしてでもワタシは半身不随になっててうまくしゃべれないので止めるのが間に合わず案の定スイッチを陥没させてしまい当然半身不随になってるので直すことも叶わず陥没したスイッチは見るたびに侘しさを増幅させ悲しみに暮れたワタシは港で車止めの低くなっているところを見つけるとそちらにノーズを向けると思いっきりアクセルを踏み込む・・・・・・

。(ρ_・ ) ・・・グスン


勝手な妄想で泣くな馬鹿。

底板から√形にアルミ板を延ばし、とりあえず止める間もなく1回押されても壊れないくらいの強度は確保できた、と思う。凹形のは透き間塞ぎ、表側は黒のカッティングシートを貼った。

「本体のカード取り出しと連動すると面白い」等と軟体動物な人は言ってくれるが、そうするとリンケージとかソレノイドとか大変ヤヤコシイ細工が必要となり、たぶん今年中には運用開始できないであろう。いや確かにその方が面白いけどね。ヒマと技(ry






パーツ全景、及びアセンブル後。
EJECTボタンは作り直す前なのでまだフェイス側に付いている。ETC本体の左右はやはり透き間塞ぎに曲げたアルミ板にスポンジテープを貼った。

スピーカーも中に仕込んでしまおうかと思ったが、中に入れて聞こえなくても馬鹿らしいのでとりあえず外に出しておいた。この段階でまだ電源投入していないという恐ろしさ。まぁ新品だから大丈夫でしょう・・・







さて車載です。リアコンソール、フロントコンソールと外していく。関係ないけどコンソールの脱着する時サイドブレーキをコンソールのヒダ・・・じゃないスリットね、あれに通したり抜いたりする時一瞬だけだけどイカガワシイ連想してしまうのはワタシだけですかそうでスカ。でも今まで考えた事のなかったあなたもこれを読んでしまったので多分今度から一瞬だけ考えてしまうようになったでしょう。
フロントコンソールを外すとぐぢゃぐぢゃのコードが・・・('A`) つってもやったの自分なんで文句も言えず。黙って整理。


コンソールを外したついでに小工事を。前から気になっていのだが、シフトノブが左右にかなり首を振るのである。頭部で1センチくらいは動く。試しにポジション表示パネルを緩めてみたらその倍くらい動いてしまう。シフト自体も何かガチャガチャしていて節度感がない。こんなもんと言えばそうな気もしないではないが、これまでの事を鑑みると製造時のシャフトのナットの締め付け不足くらいの事は余裕で考えられるので、点検という事でバラしてみる。





レバー自体は上からボルトで留まっているだけだが、ミッションとリンケージで繋がっている(当たり前です)ので外さなければいけない。修理書の「車体後部をジャッキアップ」と言うのを真に受けてスロープを用意、この前マフラーのタイコをヘコました教訓を生かして右のみ。でも実際潜って見てみると左が上がっていないと全然意味ないのであった。左前輪を上げればよかったんではないのか。





コレが外れればいいだけなんですが。何とか潜り込んでメガネを引っ掛ける。





とれました。





前オーナーの落とした綿棒発見。
ゴムブーツをめくってみると、首振りの原因はすぐ判った。レバー支点のパイプの両脇に入っている樹脂製のリング状カラーが木っ端微塵になっているのだ。その分ガタが出てレバーが首を振る、と。

ワッシャー状になっているものなので真っ先にワッシャーを当ててみたが、内径の割に薄くなくてはいけないのでワッシャーを使うには削る必要がある。でも今、もう夏休み。手元にはサンダーしかない。それよりも加工めどい。
近所の日曜大工店が開くのを待って探しに行ってみる、が、正直あんまり期待してない。そうそういつも都合のいいような物があるとも思えない・・・('A`)





               ('A` ) ))) ・・・・・・

            ピタ ( 'A`)   ・・・・・・!?

               (゚∀゚)   !



アッタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ !!!

いやまさか、こんなにお誂え向きなモノがあるとは!
ご覧のようにオイルパンのドレンパッキン、アルミ製。径と厚みが微妙だったので3種類買って来たが、最初に目をつけたマツダ用がピッタリであった。

組み直してみると全然フィーリングが違う。前のガチャガチャグラグラを知っていると若干渋く感じるくらい。節度感が出てシフトが気持ち良い。妙にレバーがブラブラしていると言う人はやってみる価値はある。

(追記:この作業は失敗でした。マネしないで下さい)





小工事に少々手間取ったけど、本題に戻って取付けです。
本体自体の取り付けはビス5本だけとごくごく簡単、まるで専用設計された販売店装着ステレオを付けているよう、って当たり前か。配線はACCとアースだけ。

スピーカーは聞こえないとしょうがないのでどこか見えないけど音の通る所へ付けようと思っていたが、実際鳴らしてみると意外と声が通る。コードの取り回しも面倒なので、本体の上に貼り付けてしまった。





残るはアンテナ、3センチ四方と小さく薄いので、外したメーターASSYの上とかインパネ上部の小物入れの中に仕込んでいる施工例が多いのだが、それはインパネのフレームまで樹脂製だからできることで、クラッシュパッドの裏に鉄板が入っている旧いクルマで真似すれば受信不能となるだろう。唯一スピーカーグリルのとこだけは裏板がないが・・・あそこへ押し込むのは気が進まない。真下のスピーカーの影響も気になる。
GPSアンテナなら受信が悪かろうと何だろうと本人が困るだけだが、ETCで受信が悪いのは困る上に大変迷惑である。ヘタしたらベソツに追突されたりする危険もある。素直に取り付け書に従って、なるべく受信の良さそうな場所にしましょう。

ただこれも気になったらorいい付け方を思いついたらフロントウインドウ上部に設置する事もあるかも、思案中。


画像は
ありません
さてとりあえず設置完了、作動確認です。ディーラーやカーショップだとチェック用の機械があるみたいだが、流石にチェックだけ頼みに行くほどのズーズーしさはありません。ミニカーショップに買いたいモノがあるので都内まで行ってみる事に。

作動不良の可能性もあるので勿論ETC/一般兼用ゲートに進入するつもり、入口が近付いてくるとドキドキ・・・一応窓は開けて通行券を取る準bってああっ!一般専用かETC専用かしかねえっ!今まで全然意識して見た事ないから知らんかった!ええいままよ!!とばかりパールのセルシオに続いてゲート突入。ゲートに近付いていくが・・・アレッ、開かない?と思った次の瞬間、遮断機アイタ━━━━(☆∀☆)━━━━ッ!!
あーよかった!まったくこんなに高速乗るのにドキドキするなんて15年以上前にヨ、ノヤ「ル艪ヘロ、、蜴ホ)、イナ、ョキ3サgナネ豁、゚テ、、暁シトナした時以来ですわっ!ってまぁその何です、若気の至りというか・・・もう時効ですよね・・・ね?

え?文字化けしてる?
そんなはずはな@鮪*蟻&^^^ NO CARRIER


思ったより開くのが遅いのはアンテナ位置のせいか、それともこんなもんか?少なくともその辺のセルシオみたいに大した減速もしないままツッ込んでいくには怖い距離と思う。
しかし・・・コレは中々便利で楽しいですな。料金所停まんなくて済むというだけでこんなにラクなもんか。雨の日風の日、左ハンドルや窓が小さいクルマなら尚更であろう。

あとアレですね、EJECTボタンの取り付け強度アップをしたのは賢明でした。何しろ作った自分が危うく押しそうになるし(爆死)
もうアホかと。(あほです)馬鹿かと。(ばかです)半身不随の心配する前に既にアルツハイマー始まっとるんちゃうんかと。


あッ、コンソール外してミッションの下潜ったくらいなら、ついでにカーナビ用のパルス発生装置も付けちまえばよかった!

・・・やっぱりアルツハイマーなんちゃう?('A`)




→何時まで続くかしらん


発掘篇 路上復帰篇 路上抗争篇

資料室 チェイサーTOP HOME