チェイサー日記(路上抗争篇)
2021年1月〜


→打倒あんこう!!






2021年が皆様にとっても良き年でありますように。
…という毎年恒例の文句もいささか空しく感じる今日この頃。







リアのブレーキパッドを交換したわけですがこれがまた利かない。なまじ今までめちゃくちゃ利くパッドに慣らされてしまったせいか、ちょっと心配になるくらいです。利きもさることながらなんかペダルがずいぶん奥になったような…こんなだったっけか…?



(画像の厚みはバックプレート厚4.4ミリ込みです)


前のパッドに戻してみたらどうだろう.?まだ厚み自体はあったし…と思って引っ張り出してみる。一番減ってしまった1枚でも残り7.7ミリ、他は8.5ミリ以上ある…面だけ均せばイケるのでは?

手近にあった木工用空研ぎペーパーを手近にあった建築金具に貼り付けて、正月の2日に中古のブレーキパッドを削る男…





画像は研磨前・研磨後。
全体に同じ厚みで平らになるように削って、一番薄いもので残り7.5ミリ、残りはそれ以上ある。残厚が揃ってないのはあんまりいいことじゃありませんが、まず間違いなく使い切るまで使わないから大丈夫でしょう…


…というつもりでこの写真撮ったのですが、これ見たらやっぱり使うのやめようってなりました。引きずった方とそうでない方であからさまに色違う。やっぱり相当に熱加わってるんですね。実を言うと削った感触も結構違いました。引きずった方はなんかぼろぼろ崩れる。表面の目がいまいち綺麗に揃わない。薄々気付いてはいましたがここまではっきり目に見えると踏ん切りも付きます。

このパッドとにかく利きが最高なのは間違いないので、同じやつをまた発注してもいいのですが、なんかサイト見ると全然更新もされてないし今はもうやってないっぽい…?(確認してない)





とりあえず取り急ぎ現行商品で選ぶことにします。お値段のこともありますし。とにかく初期制動を!あとはもうなんでもいいよ!という感じで選んだのはエンドレスのSSY。在庫もあってすぐ届く。
ささっと付け替えて試走してみますとなるほどグッと利く。これくらい利けば不安はありません。ただペダルが深いのは変わらず…ベーパーロックがマスターにも何か影響を与えてしまったのか…オーバーホールしないと駄目か…?

ぶっちゃけマスターのOHなんてそんな大ごとでもなかろうとお思いでしょうが、この車特有の懸念事項があります。4輪ディスク車用マスターはリペアキットが手に入らないのです。現在は純正・社外とも廃番で、4輪ディスクは国内向けのみなので海外にも流通がありません。このクルマを起こした18年前は純正のキットでOHしているはずなので、この頃までは純正も出た…と言いたいのですが、これだって当時既にメーカー廃番で流通在庫を調達したかも知れず確証はありません。じゃあキット持ってないのかと聞かれればちゃんと持ってるのですが、これもいつのやつなのかわからない。少なくともそんなに新しくはないはずです。
この話は長くなるのでまたの機会に。

(…ここまで先に書いておいたのですがその後で調べたら4輪ドラム車用のキットもいつの間にか流通なくなってました…こちらはマスターごと換えたくても基本国内だけしか設定がなく、海外メーカーに頼ることもできずむしろ厄介です。)





なぜブレーキパッドを換え急いだかと言うと車検だったからです。
交換して試走したのも入庫の前日です…どんなパッドだろうと制動力が出ないということは流石になかろうと思ったのですが、それが自信を持てないくらいにとにかく利かなかったのです。

作業らしい作業はクーラント交換とブレーキフルード交換だけだったのですが、戻ってきたらペダルが深いのは直っていました。エアが抜き切れていなかっただけだったのか…?制動力も問題なかったようで…わたくしもし万が一パッドのみならずパーキングブレーキまで熱でダメになってたりしたらどうしましょうと大慌てでパーキングのシューまで発注してしまったのですが。心配し過ぎだったようです。
ちなみにシューは純正の半額以下だったので樫山のにしました。今後出動の機会があるかは大いに疑問ですが、シューも炙られてるのは間違いないのでいっそ換えてしまうというのも安全策としてはアリです。

なおATFの漏れはまだストップリークの効果も出ていないようだったのですが、大したことないので経過観察と言うことになりました。…本当はひとまず車検だけ通した後で作業を頼もうと思っていたのですが、サービス氏が妙に及び腰で…「クーラント交換もちょっと怖かった」とか言われてしまったので…なんかあったの?
いずれにせよ緊急事態宣言が出ている時に急いでやるようなことでもない…今後の注意事項とします。







またいつの間にか前回交換から1年近く経ってしまったのでオイル交換。

前回前々回と使ったモービル・ハイマイレージの感触がすこぶる宜しかったので継続して使うつもりでいたのですが…10W-40は廃止されてしまいました…どうして…
もう少しで無駄に高い流通在庫に手を出してしまいそうになりましたが思い止まり、同じような保護性能を謳っているケンドル・エンデュランスにしました。シールの修復能力、強い油膜がウリのようで、その上に交換間隔1万キロまたは1年とロングライフだそうです。…普通に使うクルマで1年もつならこのクルマだと何年使えるのか…
使う分を少量で買うとだいぶお高い、というか箱(12本)で買えばだいぶお安いのでそうしました。

ついでにこの前いつ交換したか定かでないフィルターも交換。長らく無交換なのを忘れていたわけではないのですが、この走行距離であんまり頻繁に換えても無駄ですし…かと言って10年も使うものでもないと思い。次回交換は9年後の予定です

ドレンホールも前回直しましたのでサクッと交換して試運転の感触は…あんまり変わらんような?しかし今までのモービルは今まで使った中でかなりいい感触だったので、それと変わらないということは裏を返せば良い部類であると言うことです。それと油膜が強いのは確かなようで、久しぶりにエンジン掛けた時のタペット音は明らかに短い。なかなか良さげではないでしょうか。もし万が一良くなくてもいっぱいあるので当分使わざるを得ないのですが。


なおモービル・ハイマイレージもシールコンディショナー配合を謳っており、正直さしたる効果があるとも思っていなかったのですが…今回オイル交換しようとフィラーキャップを捻ったら…なにこれ?!まるでキャップのパッキンを新品に換えたばかりのような「ヌルン」とした感触。今までこんなことなかった!すげぇ!!
使用期間というとだいたい3年、ただ稼働時間が時間ですので一番高いところにあるフィラーキャップのパッキンがしっかりオイルに触れていた時間なんてどれほどあったか。それでもこんなに軟化するのか!逆に言うとずっと浸かってたら膨潤してしまうんじゃないかと心配するほどですが大丈夫なんでしょう。たぶん。
なのでラインアップにある5W-30/10W-30でいい多走行・高年式車にはお勧めできます。上手くするとオイルシール交換のひと手間をなくせるかも知れません。







毎年元日に初詣を兼ねて一ノ矢神社で交通安全のお守りをいただいて来るのが慣例なのですが、こんなご時世なのでちょっと気が引ける。少しでも密を避けようと2日にずらしましたが、例年よりは遥かに少ない人出でした。

いただいたお守りはなるべく高いところにということでサンバイザーのチケットホルダーに入れておくのですが、このクルマを入手した時点からホルダーの帯が切れていました。縫い糸が切れたのならまだしも、表面に出る部分の端で生地が切れてしまっているので縫い目が見えないように直すのは難しい。間に合わせに薄手の両面テープで止めていたのですが剥がれました。またテープを貼ってもいいのですが、ちょっと目に付いたので交換しようかと。





交換部品は部品取りの零号車から外しました。
…予想以上に汚い。固定部分のプラにはわずかですがヒビも入っています。
使えんのかなこれ…とりあえず掃除してみましょう。
掃除と言ってもクリーナーの泡を吹き付けてブラシでごしごしなんてやったら生地がボロボロになりそうなので、この大きさなら丸洗いしてしまうのが手っ取り早いでしょう。

エアプローでホコリを飛ばし…ても飛んだ気がしないので洗面所でお湯に漬け、拙宅で洗浄力に全幅の信頼を寄せられているオレンジクリーナーを吹き付けて優しくナデナデ。一度濯いで今度は汚れの目立っていたあたりにリンレイの染み抜き(在庫品)を吹いてナデナデ。よく濯いだら水を切って干す。このサンバイザーは硬めのビニール張りのあんこに布一枚被せた、ちょうどソフトあんかみたいな構造。生地は薄いし中には水が滲みないのですぐ乾きます。





…問題発生です。ちょっと綺麗になりすぎました。
もう本当にキレイに、躊躇なく頬擦りできるくらい綺麗になりました。それに対してまあまあマシだと思っていた壱号車のは並べるとなんかもう…あんまり素手では触りたくないレベルに見えます。写真だとわかりづらいかと思いますが。





どちらも同じ生地なはずなのですが、壱号車の方は妙に毛羽立ちが目立ちます。これはサンバイザーだけでなく天張りも同じような感じで、生地そのものよりこの毛羽立ちの部分にホコリが付くようで妙に汚い。サンバイザーだけでなく天井もこんな感じなのはこれまた入手時から知っていたのですが、下手な掃除で痛めてしまってもつまらないとそのままになっていました。
ここへめっちゃ綺麗になったサンバイザーが付くとバランスが悪い…そのうち天張りも何とか綺麗にしなければなりません。





取り付け部のヒビは微小だったので瞬間接着剤を流し、ティッシュでレインフォース。プラリペアは効きませんでした。
なお外した壱号車のも同じように洗濯したら見違えるように綺麗になりましたが、やはり毛羽立ちは直らず。

バランスという点では左右で綺麗さが違うのも好ましくない…というかもう単純に綺麗にしたいので、助手席側も零号車のを外して来て洗濯。これもまた見るに堪えない状態だったのがとても綺麗になりました。





ところがこちらは取り付け部がばっくり割れている。このままでは直しにくいので分解せねばなりません。最初止め輪を緩めればいいのかと思ったのですが、よくよく見ると軸の先は段々にギザギザが彫ってあるだけで、ねじにはなってないのですね。結局破壊して分解。





運転席側と同じく瞬着で貼り合わせたのちティッシュを積層。このまま組み直しても軸のテーパーに押し広げられてまた口が開いてしまいそうなので、ヤスリで内径を少し削る。





止め輪は規格サイズなのでホームセンターにありました。
修復した部品にばねが食い込まないように下にワッシャーを1枚入れ、ワッシャーの厚みの分も込みでテンション掛かり過ぎないように止め輪の位置は2ノッチ手前にしておく…というか固くてこれ以上入りません。直したばかりのとこを壊しそうです。バイザーがぶらぶらせず適度に抵抗があれば支障はないはず。





付けてみますとやはり大変綺麗です。天張りから浮き上がって白く見えます。

ただ気になったのがクリップの位置のズレが甚だしい。これは車体側の問題でなくサンバイザー側の問題です。単に製造時に軸を奥まで差し込み過ぎているのですね。前の写真でわかると思いますが付け根にねじがあって、これを緩めれば調節できます。





このように。もうちょっとズラしてもよかったか。

画像でも天張りと色の違いかわかると思います。







このページの先頭の画像に写ってますが、ナンバーフレームのプレート押えの爪、以前直した方でなく最初から付いていた方の部品が劣化してしまったので修理。

やることは以前もう片側を直した時とと同じ、不良在庫だった白のドアエッジガードからそれらしい形状に彫り出すだけです。変わり映えなし。





修理後も何ら変わり映えなし。

このフレームは前オーナーがぶつけた形跡があって歪んでおり、それも爪の損耗に負担をかける原因です。歪んだフレームに合わせるべく頑張って真っすぐなナンバーをねじり続けた結果、力尽きて頽れたと。ナンバーも微妙に歪んできていました。
できるだけ修正しましたが、なにぶん薄いステンレスiなので叩いたり捻ったりしてもぴしっとは直りません。それでも新車時からの部品(のはず)なので出来る限り頑張ってもらいましょう。




→打倒あんこう!!


発掘篇 路上復帰篇 路上抗争篇

資料室 チェイサーTOP HOME