国産名車コレクション・マークU
ちょっとだけいじってみたでござるの巻
前期後期チャンポンのこのマークUですが、ちょっとした気紛れで小細工をしてみました。 あくまで気紛れレベルですのでモデラー諸氏には笑われるような小細工ばかり、気合いも全然なし、ちょっと色を塗るのにも精密ドライバーの先で塗り塗り、筆すら持ち出してない。 それでもそこそこ後期仕様にはなったのでちょっとご紹介。 |
まずは組み立ての不備を改善すべく、ライト類を一旦外して真っ直ぐに付け直し。まだ微妙に曲がってますが許容範囲。レンズが予想外に小さくてたぶんびっくりしますよ。 ミラーも角度の無理なダボは長すぎるステーの付け根もろとも切り飛ばし、ゼリー状瞬着で付け直し。左ミラーの付け根が妙に太いのはご想像通り、一回もげて付け直したからです。フェンダーに僅かに瞬着が付いてしまったので1200番のペーパーで軽くスってコンパウンド掛けしたものの、どうにもぴかっと光らない。むしろ硬いもので擦った方がいいくらいの勢い。プライマー無しでも剥げないようにか、軟質の塗料のような感じがします。リペアの際はご注意を。 張り出しすぎていたバンパーは裏側を削って引っ込め。。 安ミニカーなのでてっきり取り付け部を大きく抉ったボデーにブロック状のバンパーをはめ込んでいるのかと思いきや、ほとんど引っ込んでない取り付け面にコの字のバンパーというマトモなプラモのような構成。比較的ソフトな(粘る)材質なので削るのは楽ですが、実車並みに薄くしていくと今度は強度的に危い。軽い気持ちで始めている都合上「ぺきょ」とやってしまうと即ゴミ箱行きになりかねないため、ほどほどのところで切削中止。本当ならもう少し引っ込めたいところです。最後に色の薄いウインカーに上からクリヤーオレンジを重ね塗り。 それよりも貼り付け位置だけ変えて済ませた厚すぎるナンバーを作り替えた方がよかったですね。 |
そしてここから後期仕様へのお手軽改修。 何より一番のネックたるグリル、思案の末アルミテープにカッター刃の背でちまちまと縦桟を彫り込み、切り出して貼り付け。アミ部分は一段低くなっているのでテープでかさ上げし、桟のテープがフチとおおむね面になるようにしています。 形状の修正と上下が微妙に空いてしまったりしているのの誤魔化しを兼ねて、上下のフチにも細切りアルミテープを貼り付け。何のことはない、アオシマのチェイサーを改造した時から十年以上経っても似たようなことをしている。発想が貧困です。 写真で見るとだいぶムリクリっぽいのが丸見えですが、肉眼で見ると縦桟がぎらりと光るのでそれで惑わされてしまって粗はほとんど分からない。ケース越しに見れば尚のこと。もう少し桟が細かいともっといいと思うのですが、等間隔であることを優先すると手作業ではこの辺が限界です。 クリアランスランプは本当なら縦長にした上でフチと中央縦桟とセンターマークを追加すべきなのですが、何しろ小さいのでアルミテープ細工では難しい。ただ長方形に切り出すだけなら何とかなるのですが、角が丸くて微妙に「樽形」になってないとどうもしっくり来ないのですよ。何回かやり直したらめどくなったので、センターマークだけ貼り付けて終了。 しかしこれもグリルに気を取られるのでそんなに目に付きません。 ワイパーは外して黒塗装ののち、ちゃんとした位置に取り付け。 本当は後期型グランデならバンパー直上のバランスパネルに横幅一杯にモールが1本通るのですが、実際に付けてみるとどうもしっくり来ないので剥がしてしまいました。グリルの下部が本来より出っ張っているので、それに蹴られて上手く収まらないのですね。多少の細工をすれば上手くいくのかも。 |
リアは基本的にフロント同様バンパーを引っ込めただけ。 ナンバーポケット部の上のリムだけアルミテープを貼って太くしてみましたが、あまり意味はなかった感じ。 TOYOTAのバッジは忘れました。 本当は平板なテールランプをなんとかしようかと思い、アルミテープから一回り小さいレンズを切り出して貼ってみているのですが・・・色を塗り重ねると正直ほとんど分からない。レンズ色が薄いのがあっさり感をより強めている感じなので、単にボテ気味に色を置くだけでも充分な気がします。 |
ホイールは外周のギザに墨入れして、ディスク面にはいつのだか分からないベアメタルフォイルを引っ張り出してきて貼り付け。センターマークはめどいのでひとまず省略、それでもクロームの輝きによる視覚効果の方がはるかに大きいです。 あとは微妙に尻太りなのを目立たなくするべく、ベースへの取り付け面を調整。後ろは僅かに下げ、前はタイヤが接地するギリギリまで上げています。 横から見る限りでは、バンパーはこんなもんじゃないかという気もしますね。 |
斜めからのアングルだとトレッドの狭さ、特にリアの電車ホイール感がちょっと気になります。これじゃグランデじゃなくLGエクストラみたいだ。ホイールが素材的に少々ヤワな上に妙にシャフトに食い付いていて外れなかったので壊れる前に止めましたが、できればもっと外に出したいところ。 お手軽コースなので黒内装はそのまま、これがベージュになれば更に見栄えが良くなることでしょう。 しかしそれならいっそちゃんとしたカッパーメタに塗り直したい。 実を言うと元々再塗装のベースにする前提で、一番組み立て状態の悪かった個体を開封しているのです。仕舞ってあるヤツはワイパーなんか定位置に完璧に揃ってます。ミラーはやっぱりダメですけど。 |
このモデルの場合、黒ベタのグリルで相当損をしていた感じ。やっぱりクロームのグリルはちゃんと光ってないと。 元々のプロポーションが整っているので、少し手を加えただけでも精密感はずっと高くなります。 ぜひお試しを。 |
発掘篇 | 路上復帰篇 | 路上抗争篇 |
|
||
資料室 | チェイサーTOP | HOME |