チェイサー日記(路上抗争篇)
2004年6月〜7月


→ETCレーンへ続くらしい






前回「完璧なアピアランス」等と言ってみたが、まだ見た目に完全でない部分があったんだった。
そう、フロントパネルのヘコミである。

フロントパネル(正式名称:フロントバランスパネル)、エプロン共零号車のものと交換してしまうのが手っ取り早いが、零号車のバランスパネルは部分的に補修塗装が必要な状態であり、また見るからにベコベコになっているエプロンはまだしも、バランスパネルは全体に歪んでいるだけであからさまな折れやヘコミは見られないため、交換してしまうにはちょっと勿体無い気もする。
これらのパーツも補給は絶望的であり、予備部品があるに越した事はない。という訳で、とりあえずバランスパネルは直せるだけ直してみる事にする。

いや、直るかどうかわかんないけど。





押されて引っ込んだんだから、元の形になるまで引っ張り出せばいいじゃん!という極めて安易な発想(でも間違ってはいないと思う)のもと作業開始。
とりあえずフロント周りはばらばらに。





とりあえず車体中心付近を重点的に引っ張り出せばよかろうという事で、捩くれていたフロントパネルサポートを分離。やおらパネルを引っ掴んで引っ張ってみると、予想よりかなりぺなぺな。こんなモンだっのか・・・

あとはサイドブレーキを強く引き、軍手を嵌め、ただただ力技で引っ張るのみ。最初は慎重にやっていたが慣れてくると遠慮がなくなってくる。一部引っ張り出し過ぎて慌てて押し込むほどに。





零号車より取り外したフロントパネルのサポート。どれくらい引っ込んでいるか(またはどれくらい引っ張り出せたか)が判りにくいので定規代わりに使う。これが所定の位置にちゃんと収まれば、少なくとも位置的には大体元通りだろうという事だ。

外販は思いの外ぺなぺなだったが、これは構造材という事もあって鉄板が厚く、曲がったのを直らんかと思って軽くプライヤーで掴んでみたが、ビクともしなかった。





粗方元通りになったような感じなので、フェンダーやコアサポートに付けられているボルトを緩めてチリを調整。とは言え厳密な事を言えばフェンダーのステー等も微妙に歪んでいるし、左フェンダーはホイールアーチの所で僅かに折れており、そもそも完全に直すのは全バラでもしなきゃ無理な相談なのでホドホドに。目立たなきゃいいのよ。

あっちを引いたりこっちを押したりして大分チリも合って来たが、微妙な歪みが巡り巡って、サポート下部塗装の跡でこんなにズレた。まぁ尤も元々別の車体に付いていたパーツだから、必ずしもここまでズレた訳ではないのだろうが。





エプロンは流石にちょっとベコベコなので、素直に交換。

とは言えこれまた予想以上にぺなぺななので、こんな状態でもカナヅチと庭石を両手に一念発起すれば何とでもなってしまいそうな気はする。






適度にサビが回っていたので、靴洗い用の取っ手付きタワシで錆取り後(マテコラ)、POR-15を塗布。


PORを塗る段になって適当なハケがないのに気が付いて100円ショップ・ダイソーに逝って見ると、何の事はないワイヤーブラシもしっかり売っているのであった。先に逝けば良かった。





外した部品を元通りにして、完成。


それにしてもあれだ。こういったネタの際に必要であろう事は判りきっているのに、何故ワタシトイウ人間は比較用に予め修正前の写真を撮っておかないのだろうか。
もしかしてばかなのだろうか。(もしかしなくてもそうです)

もっとも現車を前にすればともかくも、グリルもバンパーも少なくともパッと見はマトモなように仕立ててある状態では、写真に撮ってもあまり良く判らないであろうと思われたのもまた事実。っつーか実際のところ自分で作業したにも関わらず、組み上げて眺めて見ても「どこか変わった?えー、ホントに?」といった塩梅。何だかなあ。





いや、ホントにいっつも忘れるわけではないんですよ?
撮ったら撮ったで使い物にならなかったりするだけで・・・

_| ̄|○


左はホイール入れ替え前後の画像。左のセンターキャップがちらりと見えているのが純正アルミ、右がスーパーR.A.P.。タイヤは銘柄、サイズとも同一。どう違うのか?オフセットが違うんである。純正アルミはオフセット+27、スーパーR.A.P.は+20。
「たった7ミリ・・・」と思った人は今までホイールオフセットに拘った事のない人だろう。いやむしろ、オフセットに悩み泣かされた事のない幸せな人、と言うべきか・・・
『オフセット5ミリの違いは天地を分ける!』(゚Д゚)クワッ
訂正:
リム幅が0.5吋増えているのをすっかり忘れていました。
0.5吋がo換算で×25.4にホイール片側分なので×0.5=6.35、オフセット増+7で合計13.35o。
1.5p近く出っ張ればそりゃ出て見える。



まぁそれももちろん場合によりけりで、この場合は天地無用(意味不明)の感がありますが。それでも前よりちょっとホイールが張り出し気味の感じはある。まるで初期のジャガーXJ6を彷彿とさせ・・・と言うのはいくら何でも妄想が過ぎるであろう。
でもこのホイールキャップって、R-Rのカマルグのキャップっぽいと思いません?(黙れ)


・・・それにしても・・・写真だと純正アルミの方がかえって出っ張ってるように見えてますな・・・





首尾良く行ったのに気を良くして、ついでにオイル交換など。

去年の春頃に一回交換しているのだが、気が付くともう一年近く経っている。走行距離で見て交換するとなると何年先になるか判らないですしねえ。
運転席のドア内張りには前のオーナーが前回交換した時の[ OIL 41000KM ]のテープが貼られているが、まだそこまで走ってさえいない。





オイルフィルターは社外品(外したら『JOMO』の刻印があった)が付いているので、純正品と交換。
オイルフィルターに限ってはワタシは基本的に純正品以外は一切信用しない。社外品、それも純正品より構造などに凝っている物はともかく、その辺のカーショップや何かで置いている安物に関してはツナギに止むを得ず使う以上の信頼は出来ない。
いや別に、過去に何かあったわけではないのですが。

初心者向けD.I.Y.の本などにたまに『オイルフィルター取り付け前にはOリングに噛み込み予防にオイルを塗る事』等と書いてあったりする事があるが、トヨタ純正(他社は知らない)は予めちゃんとグリスが塗ってあるのである。こういう気遣いのあるところが純正品愛用の理由でもある。単純な人間なのでこの程度の事ですぐダマサレる。





更に豆知識(鳥ビア言うな)、トヨタのオイルフィラーの径・ネジピッチは2リットル広口ペットボトルの注ぎ口と全く同じなので、ご覧のように廃物利用でオイルジョッキ要らずになる。麦茶のペットボトルが空いたらお試しを。







この前都内まで赴いた折、帰り道でパラパラと雨が降って来てしまった。幸い大した雨量ではなかったのでクルマがびしょ濡れになることはなかったが、それよりも何が困ったって全然前が見えないことである。ワイパーのゴムは最低でも10年以上前のよれよれの代物、おまけに撥水コーティングはしていないと来た。ワイパーを動かすとべたーっと水が広がるばかり、仕方なしに水滴の間からかろうじて見える道路を睨みながら帰って来た。

クロプレの中の人は「ワイパーブレードくらい替えれ」等と気安く言ってくれるが、部品供給の悪さを考えるとワイパーゴムだって怪しいもので。黒塗装になった後期型なら市販のワイパーブレードとそっくり取っ換えてしまってもさほど違和感がないが、シルバー仕上げの前期型ではそうもいかず。社外のゴムは全然形状が違うので流用不能。

とりあえず、ショールームにRT40を飾っているナゾのトヨペット店に偵察(兼取材)を兼ねて赴き発注してみると、在庫ありで無事入手でき、ひと安心。もちろんガラスコーティングもみっちりと。





おまけにそのRT40。
ディーラーが単に飾りに持っているのかと思ったらそうではなくて、ディーラーに勤める方の個人所有車との事であった。まぁ保管には最高の場所ですわね。エアコン付きだし。





ようやっと4万`。





バランスパネルの歪みを直したわけだが、それも完全ではなく、密着が悪くて汎用ドアエッジモールで代用していたグリルのモールがコーナー上部でズレて来てしまう。オリジナルに戻してみるが、こちらはこちらでパネルが歪んだままずーっと置いてあったんでモール自体に歪みグセが付いていて激しく浮き上がってしまう。大変カッコ悪い。というか運転席から見えるほどの浮き上がりなので、走行中も気になって仕方がない。

期待していたホームセンター切り売りのゴムモールはてんで合わず、オリジナルを固定してしまう事にしたのだが、両面テープでは接着力に不安があるし、かと言ってあんまりガッチリくっ付けてしまうと外す必要が生じた時に困るしで、試しにウインドウォッシャのリザーバータンクの補修に使った余りのバスコークで接着してみると、これが思いの外良い感じ。
直線部は点付けで、浮き上がる辺りはたっぷりと。マスキングテープで固定したあとは日向に30分ばかりほっ放って置けば出来上がり。

後日、伍角号の剥がれかけた運転席ドア内張りのクロスと、でれんと垂れていたチェイサーのトランクサイドのビニール、更にもぎれてしまったフュエルリッドの当てゴムの接着にも使用。いずれも結果は良好。
ビババスコーク!ヘイルバスコーク!(何







出かけた先で路肩に停車しようとハザードを点けると、突如OKモニターに煌々とBRAKE LIGHTSの文字が。同時にハザードも消灯。ストップランプの15Aヒューズが飛んでいた。
ヒューズが切れるくらいどうと言う事はないが(注:シロートほどこういう事を抜かすが実際は頻繁に切れる場合は速やかに原因究明しなければ危険である。「ショートしててもヒューズが飛ぶから無問題よ」等と嘯いていると、最悪クルマが燃える。)、実はしばらく前にも同じヒューズが切れて、1個しか付けてなかった予備を使ったまま補充するのを忘れていたんである。

ターンとEFIは言うまでもないが、辺りはもう暗くなってしまっているのでテール灯のヒューズを拝借と言うわけにはいかず。ではバック/ゲージを・・・と思って抜いたらエアコンが切れてしまう。消去法によりライターのとこのを借りるが、時計とオーディオはどうでもいいにしてもナビが消えてしまう。んでもって真っ直ぐ帰ればいいものを、どっかのカーショップで替えのヒューズを買おうなどと考えてしまったのが運の尽き。久しぶりにトンデモなく狭い路地裏に迷い込む。
何とか大通りに戻り、オー賭場ックスを見つけたので15Aガラスヒューズ5個入りを購入。3個分の予備ヒューズホルダー全部に嵌め込んで、残りはグローブボックスへ。





問題のヒューズはストップランプ、パーキングランプ、ハザードが担当。今回もそして前回も、ハザードを点けたままブレーキを踏んでいて切れた。どこかでショートしているなどというのはあまり考えたくないが、どうもそういう感じじゃない気がする(と思いたい)。ハザードを点けたままブレーキを踏むと途端に点滅スピードが遅くなる辺り、如何にもクサい。
日産某車で頻繁にヒューズ切れしていたのでチェックしたら指定のバルブよりワット数が大きいのが入っていたのが原因だった・・・という話をどこかで聞いたばかりだったのでその辺を疑うが、この前総取っ換えした時には指定サイズを使ったハズだ。

そもそもどれくらい電気使ってるんだろ?という素朴な疑問から、取説からワット数を拾い出してみる。ええとハザードがフロント23W×2、サイドが8W×2、リヤが23×2のブレーキが21×4でふにふにふに、っと・・・・・・・・・計算間違ったね?もう一度。
ハザードが(23×2)+(8×2)+(23×2)=108、ブレーキが21×4=84、合計で108+84=192。んでもって12ボルトだから


(゚∀。)アレ?



192(W)÷12(V)16(A)



・・・・・・・・・。電力って電圧×電流でよかったよね?(汗)
再確認しますがヒューズは15A
んでもってLEDとはいえサードブレーキも付いてる訳だ。
そりゃ切れるわ。


しかし、こんな事があるのだろうか。半ば呆然の体であったが、実際にそうなんだから仕方がない。因みにマークUはブレーキ灯がシングルだから、150÷12=12.5Aとなるので大丈夫な筈である。この上にパーキングランプを点けてもたぶん大丈夫だ(+20W)。チェイサーで更に+20Wではひとたまりもなさそうなのは言うまでもあるまい。





たぶんなー。ハーネス類の設計マークUのそのまんま流用しちゃったからなんだろーなー。つーかどー考えても手抜きだよな―コレ。

とりあえずストップ/ハザードのヒューズだけ20Aにしてみる。もしこれでも切れるようなら何らかのトラブルだし、もし燃えるようなら判断ミスということだ。他のとゴッチャにならないように目印に赤で線を入れて置く。当時モノのヒューズは溶断部が優美にS字を描いている。現行品は真っ直ぐ。どうでもいいけど。

後日伍角号に電気工事をする必要ができ、エ○モンのヒューズボックス(ケースって言うべきか)を買って開けてみたら、入っていたガラスヒューズのの中に美しいSの字が見られた。という事で別に新旧の違いじゃなく、単にメーカーの違いのようですね。







どっかで見た写真だ?でしょうね、前に使った奴ですから。

前に買って付けたカップホルダーだが、いざ使ってみると非常に鬱陶しい代物であった。細缶のホールドは(ご覧のように)頼りなく、開けても閉めてもカチカチカタカタと鳴り続ける。更に運転席側はドアに張り付いたパワーウインドウスイッチ面積が大きいのでスペースが足りず、開くとダッシュボードに突っかかるので後ろにズラし、閉めようとすると今度はPWスイッチが当たるので前にズラす、という動作を毎回繰り返さねばならない。

音についてはリングのところにクッションが巻ければ解決する事なので、東急ハンズで透明の熱収縮チューブを買って来てみるが、リングが先がすぼまったΩ(オーム)形をしているのでチューブを通す事ができない。通せる太さだと炙って縮めてもブカブカ。他の方法と言っても透明の溶かしたビニールかゴムに突っ込んでコートするとか、凧糸を巻くとかそういうのしか思い付かない。開けるたびにズラし、閉じるたびにズラし、カチカチ音をオーディオをかけて紛らわし、そうこうしているうちに首都高の料金所で缶が邪魔でコインホルダーから取ろうとした500円玉を足元に落としてしまった瞬間苛立ちは頂点に達し、缶コーヒーを取り出してステーを内張りからそっと引き抜くと、我に返った時にはもうホルダーを力一杯路面へ叩き付けていたのだった。

むしゃくしゃしていた。ついカッとなってやった。軽はずみな事をしてしまったと今は反省している。

(※一部フィクションです)




差し当たり運転席の分だけでも新しい設置方法を考えなければならなくなった。今のクルマだと空調ルーバーに付けるなり、余っているDINスペースに格納式ホルダーでも付ければお終いだが、このクルマは時代が時代だけにスペース効率が悪く、大したモノが付いているわけではないのに空いているスペースが少ない。
どっかに空いている空間は・・・と考えた結果ワイパースイッチ前方に目を付ける(というか、他に見つからなかった)。ここんとこはダッシュパネルに標準で後付けスイッチ用の穴が2個付けられているので、これを利用する事に決定。最初に買ったが結局付けられなかったホルダーを手に設置法を吟味する。


材料はM8×35ミリのボルト、同ナット2個、ワッシャ3枚、スプリングワッシャ1枚、角ナット1個、いじょ。ルーバー取り付けのカップホルダーはクリップを差し込むための穴が後ろに開いているから、ダッシュボードの裏から入れて留めたボルトの尻にナットと角ナットでホルダーを括り付けると言う寸法。一番手前を角ナットにしたのは見栄えと出っ張りを減らすという理由から。

ただしこの工法がそのまま応用できるのはオーバードライブ付き4速A/T、リヤワイパー、販売店装着フォグランプその他の付いていない車両のみ。付いている場合それらのスイッチでここの穴は塞がっているはずなので応用を効かす必要がある。
因みに穴は2個あり、一見同じ盲栓で塞がれているように見えるが、実は穴径が異なる。なんでだろ。





ついうっかり手元にあったホルダーでフィニッシュしてしまったが、スモークブルーと成型灰色というカラーリングが非常にアンマッチかつ安っぽい。黄色い帽子で何か少しはマシなのがないかと探したらカーメイトのコレがあった。スモークブラウンの本体にシャンパンゴールド&木目プリント。単なる偶然だがシャンパンゴールドの色がダッシュパネルのシルバー塗色と殆ど同じ(直射日光下で見なければ同色と言ってもいいレベル)。木目の部分だけ開けて小物入れにもなるし、展開すると500ミリの紙パックも入る。難点は1個しか要らなくても問答無用に2個パックなところか。





このホルダーはクリップ挿入穴が小さくてM8のボルトでは入らなかったのでM6に変更。構造上の都合で角ナットも使えないのでフツーのナットで留める。見栄えは角ナットの方がいいのだが。上から後でカッティングシートでも貼ってしまいましょう。





こうして不便はなくなった・・・が、ちょっとブレるなコレ・・・




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