チェイサー日記(路上抗争篇)
2004年3月〜5月


→まだ続く予定ですと書いたけど続かないことになりそうでしたがやっぱり続きます






前に交換したプロドラGのリヤダンパー、少しは走ったためか付けた当初よりは多少硬さが和らいだが、それでも絶対的に硬くてどうしようもない。道路のギャップを越える度に腰のないスカスカのシートの上で揺すられるのはあまり楽しくないし、その上毎回ルームランプがビビリ、運転席ドアの内張りが唸り、助手席のカップホルダーがカチカチ鳴るという按配で甚だ不快である。
異音の原因はショックではなかったので純正に戻せればいいのだが、ウッカリタイヤで踏ん付けてしまって以来雨ざらしなので、生憎そういう訳にも。

幸いBOGEのオイルダンパー(当然、デッドストック)が手に入ったので交換してみる。・・・っつっても21世紀の日本を生きている人の多数は、最早ボーゲなんて知らないんだろうなあ。’70年代後半当時は結構知名度があったのだが。ポルシェとかVW乗りの人ならまだ知ってるか?車種でご推察の通り独逸のメーカーです。改めて箱を見たら「MADE IN WEST-GERMANY」の文字が。昭和は遠くなりにけり。

並べてみると一回り太い。まるで別のクルマ用みたいである。ガス封入でないので引っ張らないと伸びないし押せば手で縮められる。目一杯伸ばしてみたらプロドラGより少し短かった。まぁ空でも飛ばなければ問題になるはずもなく。

それにしても・・・このニンジン色はあんまりカッコ良くないな。





本体だけでなく、アッパー側のロッドもナットも一回り太い。それは別にどうでも良いのだが、純正(プロドラGも同様)はトランク側の最上部のブッシュの下に一枚座布団が入るのに、BOGEにはなくてゴムブッシュが直接ボデーを挟む構造になっている。あんまりいいとも思えないのだが。ついでに言うと純正がダブルナットなのに対しBOGEはシングル、おまけにこのナットったらブッシュを押し潰していくらでも締まってしまうじゃないでスカ(たぶん径がデカいせいだ)。
何だか気に食わないのでブッシュとリテーナーは純正のものに替え、ナットはどこまで締めりゃいいか判らんが、とりあえずブッシュが潰れて横っ腹が膨らんで来たところで、ネジ山が1センチ出た辺りで止めておく(何ら根拠なし)。

試乗してみると、予想していたよりは柔らかくないが、硬すぎもしない。正にホドホドと言った感じ。ちょっとしたギャップでもちゃんとサスが仕事をしている。まープロドラGがノーマルサスにはあんまりにも硬すぎンですけどね。





この際なので、段差の度にカチャカチャ鳴っていた運転席ドアも直してしまえ。

とりあえずドアラッチ調整で閉まりは良くなったが、内張り上端をべしべし叩いてみるとなんか中で鳴ってる。が、何が鳴ってるのかがよく判らない。とりあえず内張りを外してみる。





内張りを外してみたら、パワーウインドウのハーネスとカプラーがそのままびよーーんっとくっ付いて来た。本来ドア側のハーネスはビニールのホールカバーに留めてあるべきなのだがその痕跡はなく(ガムテープだけは貼ってあった。ビニールの上にまっ平らにベタッと。何も押さえずに。)、カプラーはどこに固定するでもなくドアと内張りの間で遊んだままで、おまけに防振とかビビリ対策とかそういったものは何もなく、現代のクルマに見られるような設計の巧妙さは微塵も感じられない。これが’70年代後半、世界一になんなんとするメイドインジャパンのクォリティである。これでもそれなりの品質と言われたのだから、当時のアメリカ車が如何にテキトーで大雑把で頭が悪かったか判ろうというものだ。今はどうか知らんが。

20数年前に阿呆な作業員のせいで自らの使命を果たせなかったガムテープの無念に敬礼しつつ、新しいテープでハーネスを固定。カプラーにはクッションテープを巻き付けておく。

付け直して再びべしべし叩いてみるが特にビビリ音もしない。ドア側ハーネスが動いて鳴っていたのだろうか。どうもそういう音質じゃなかった気がするのだが。





更にビビって鬱陶しいルームランプも点検。
当初はレンズが鳴っているのかと思っていのだが、レンズを外して走ってもやっぱりビビるんである。という事は・・・中か?何か鳴るモンがあるとも思えんのだが・・・

ランプ本体とカプラーが当たって鳴っているのかと思ってカプラー抜いてみると・・・何でコード2本なのに端子が3ツあんだよオイ。
裏から見てみると、本来空席であるハズの穴にもメスの平端子が入っているのである。もちろんコードなしで。コードなしの状態でカシメられて。カシメなきゃでかくて穴に入んないからね。ってだから何でわざわざカシメてまで、入れる必要のない端子を入れんのよオノレは。


最早作業ミスとかそういう話ではなく、何を理由に何が目的で何故こうしたのかまっったく理解不能。小生の頭脳では手の込んだ嫌がらせか何らかの宗教的儀式である以外の解釈は思い付かなかった。

あ、もし宗教的儀式であった場合取っちゃっちゃマズイのか。もし今後何か車内で奇妙な出来事でも頻発する場合は追って報告したい。







最近とみにエンジンの調子がいいのである。大変よい事だ。
ただし「壊れる直前は調子がイイ」という事例も多いので、警戒は怠らない方が良いと思われる。

・・・とボンヤリエンジンルームを覗いていたら、右サイドメンバーがてらてらと光っているではないか。「右つまり向かって左と言うことは・・・ガソリンじゃないな!パワステフルードと見た!どうだ!」「ピンポーン!大正解!!ヾ(*^o^*)ノ」「やったぁ(*^ー゚)b」などと急にバカになったフリをしてみても事態が改善するわけもなく(大体わざわざフリする必要ありません)。

しかし改めてよく見ると、どうやらホースの末端から漏れているだけの模様。単純にバンドが緩いだけではなかろうか。何しろ手で軽くホースが回転してしまう状態だし。
とりあえずバンドを増し締めして走ってみるが、漏れる様子もない。走行後の状態でリザーブタンクを見るとかなり油量(水位)が上がっているので、バンドが緩んでいるところに体積膨張したフルードが漏れただけというのが正解で・・・何でそんなに膨張する?

・・・がさごそ(車検時の整備明細を引っ張り出す)


パワステフルード交換してませんでした。あはははは。
20ウン年前のフルードじゃ、そりゃあ膨張もするだろうよ。

自分で換えようかとも思ったが、結局ディーラーで交換することに。コーヒーをすすりつつ待っていると、ピット内に聞き慣れたホーンの音が響くこと二度三度。そうそう、ホーンボタンの位置がねー。どーしても誤爆(何)しやすいのよ。ボタンのタッチも軽いし。

あと新車時から未交換(たぶん)なのはデフオイルとエアコンのガス、か・・・





気が付くともう、桜並木はうっすら茶色を帯びつつあり、お花見し損ねたという方も結構おられるのではないでしょうか。まぁ尤も先週は雨だったんで、どうしようもなかったのですが。

今年は写真撮るの止めようと思っていたのですがついうっかり夜中にのこのこ出て来てしまってパチリパチリと。言うまでもなくセピア調なのはカラーだと満開の時期を逸しているのがバレてしまうからですね。






因みにコレ↑は去年の。
クルマは綺麗に撮れてるのだけど。背景がヒドイですね。







相変わらず、満タンまで入れても8割辺りまでしか針の上がらない燃料計。たまにもっと上まで上がることもあるんですがね。「たまに」っていうのがまたよく判らない。とりあえずもっかい点検しますよ。

フューエルセンダゲージは、ご覧の壱号車のようにビス5本で留まっているタイプと、零号車のようにリング形のサポートを締めて固定するタイプがある。パーツリストを見ると両タイプとも全年式が対象となっているので、単にタンク製造メーカーの違いかなんかだろうか。
修理書には「サポートは一旦外すと塑性変形するので必ず新品に換えろ」等とワヤな事が書いてある。換えようにもどーせ新品出ないんだしょ・・・因みによほど乱暴に外さなければ再利用できますたぶん。





修理書曰く『フロートF位置で端子間抵抗17±2.1Ω、E位置で120±6.5Ω』と、・・・どっちもビミョーに足りない。F位置で22Ω、E位置で110Ωといったところ。いずれももう少しストロークすれば理想値になるわけで・・・とストッパーになっている鉄板をペンチで少ーし曲げて適正値に。

と言っても、コレはあくまでセンダゲージ単体でフルストロークさせた時に適正というだけで、タンクの中身と連動しているかどうかは別の話。現状で満タンにして30キロくらいしか走ってないので、ほぼ満タンに近い値を示さなければいけないのだが・・・やっぱり針は8割くらいまでしか上がらない。フロートはちゃんと浮いているようなのに・・・っていうか付けたり外したりしているうちに7割辺りまでしか上がらなくなって来やがりました。「ああっ、もたもた作業しているうちにガソリン何リッターも気化させてしまったっ勿体無いっっ」ってんなわけあるか。

抵抗が大きいほど針が下がるわけですよね?だったらコレでどうだってんで、端子をコンタクトZで攻撃。擦り付けて抜き差しを繰り返・・・変わんないし。
ゲージごと交換し・・・新品出ないだろうな、たぶん・・・('A`)







再び、いや三度、四度?ヘッドライトのバルブ交換。
こんなに何度も替えてると「もうええやろ!」というツッ込みにも反論できない感もありますが、何しろこの前980円で買った半島製バルブはH4規格の集蛾灯としか思えない代物だったので、夏になる前に何とかしなければならないわけで。

という事で新しくセットしたのはボッシュのバルブ、4180ケルビン、125/115W相当。これを選んだのにはそれななりな訳があって、というかもう名前を聞いた時点で最早悩む必要はなかった!コレ、商品名『クリスタルジュピター』というのですよ。しかもこのトップグレードの「クリスタルジュピター」を筆頭に「ブルーマーキュリー」「ホワイトヴィーナス」「サンダームーン」と続くとあってはもう買わずにおらいでか。俺が買わずに誰が買う!! というか何か狙ってませんかボッシュジャパン。


ところでマーズは?





ところで、ヘッドライトで気になるのがバッテリーである。
先日ふとナビに取り付け情報表示モードがあったのを思い出して信号待ちの間に呼び出してみると、Dレンジストール状態で11V台まで落ち込んでいるのである。走り出せば適正な13V台になるのだが、エンジン回転が落ちると12V台に戻り、ヘッドライトを点けてストールさせると何と10.7V。
おかしいですよ、カテジナさん!?

それもう自動車バッテリーの数字じゃない気がするのだが。
写真はエンジンを掛けずにライトオンした状態。ヒトケタ台も夢じゃない。

当然ながらICなし・65アンペアのオルタネータも問題視されるのだが、それよりもまずバッテリーがぁゃιぃ。
と言うのも納車直後に極性を間違えて買ったバッテリー(容量、商品グレード同じ)が伍角号に載っているのだが、コレがほとんど毎日のようにブン回して乗っているにも関わらず以前スタンドのお節介なバッテリー点検で「電圧降下大・要交換」の診断を下されているのである。まだ一年チョイしか使ってないのだよ?しかもこの際だからと奮発して標準のより高いのを買っているにも関わらず、である。

購入元は黄色が目印の某「軟弱帽子」、最近この手の店で『バッテリーの寿命は1〜2年です突然のバッテリー上がりの前に早めの交換を』等々と脅かす文句を目にする。いくら何でも1年からというのは早すぎる気がしていたのだがそれは単にオノレらが自社ブランドで売ってるバッテリーがクソなんで1〜2年しか保たんのちゃうんかい。
もう買わん。次は高くてもちゃんとパナソニックのバッテリーにしよう。でも『カレックVX』とかって今ないんだよねー。黒いケースがカッコ良くて好きだったのだが。





ふとリヤフェンダーを見ると、何ヶ所か斑に白く曇っているところがある。恐らく車庫入れの時に目一杯左に寄せて停めて、そのあとカバーを被せておかなかったのでポータブルガレージの皮(何)と触れ合っていて曇ったのだろう。以前零号車に初心者マークを貼りっ放しにしておいたら同じように曇ってしまった事があった。

というか正直このガレージチョイスはちょっと失敗の感がある。狭いんである。とりあえず。幅が。一応5ナンバーフルサイズまで入る寸法はあるのだが、幅が狭くて助手席側ギリギリまで寄せて入れないと降りるのに一苦労なんである。たぶん2ドアだったら降りられない気がする。もしこれから小生と同じような用途で買うんであれば車両適合サイズよりふた回り大きいのを買うか、アコーデオンガレージまたは素直にパイプ車庫の方をお勧めする。ただしパイプ車庫はミニバン用でもないと車庫に入れたままでエンジン整備はできない。アコーデオンはかなり高い。


軌道修正。
「極細目」のコンパウンドで磨いてみるが、どーも塗装自体があまり宜しくないようで、スカッと綺麗に光らない。マァ何とか誤魔化しましたけど。
実はこのクルマ「未再生」ではあるが「未板金塗装」ではなくて、未板金どころかリヤフェンダーは左右どちらもコスって塗り直されているし、右はフロントフェンダーも上塗りされているようである。ドアだってしっかり確認していないが怪しいもの。フロントのヘコミといい、正直に言って前オーナーは大事にはしていたものの運転はお上手ではなかったようである。あ、左のエンプレム削れてるー。そのうち替えよう。

横っ腹に限らず全体に磨き傷が目立つのでコンパウンドで一皮剥きたいところなのだが、大きな面積をやるのはめどい何かあったら後がめどいのであんまり気が乗らない。とりあえずキズ消しワックスで誤魔化しておく。・・・しかしこれ、結構磨きキズ埋まってキレイに見えますね。ボデーだけじゃなくグリルとかミラーとかの蒸着メッキ部分にも使えるのがまた良い。







去年の車検取得直後から純正アルミを使用して来たわけなのですが、ワタシが夢の中でまで追いかけて来たチェイサーはホイールキャップ付きだったわけで。それに同型車・同年代車とは言え一緒にされたくないその辺の安っぽい「壊道レーサーモドキ」等と明確な一線を引くためにも純正ホイールキャップ、これ最強。なのである。
大体社外ホイールなんざ・・・って、止めましょうね、ホイール換えてる人の方が圧倒的に多いんだし。皆さんは愛車に最高に似合うホイールを妥協なく探しましょう。ただワタシはこのクルマにはホイールキャップを履かせたいし、第一好きなホイールはあったとしてもこのクルマに合うホイールはどうしても思い付かないわけで。

そう言えば純正アルミは以前都内のマニアから譲っていただいた、と前述したが、その方この前の某OT誌に『逆輸入のえらいひと』として紹介されていた。随分前になるので覚えておられないだろうけど。





という事で、ハイ、出来上がりー


ん?何?オマエ前に「21世紀にもなって鉄チンホイールもないだろう」って言ってたって?その通りですよ。今日び鉄チンもないでしょう。

誰も鉄ホイールだなんて言ってないですよ?





という事で種明かし。
今回のミッションにおいて使用したのは一見何の変哲もない鉄ホイールに見えるがその正体は!「超軽量ホイール」として名を馳せたブリヂストンのスーパーR.A.P.である。題して「アルミにホイールキャップ被せ大作戦」!(そのままや)

ホイールキャップはリムにツメを掛けてハマっているわけだからして、アルミだってリムの形状が鉄チンのそれに近ければハマらないはずはない、じゃあ鉄チンみたいなアルミって言うと・・・という事で真っ先に浮かんだのがコレだったのである。たまにAhooオクで見ると4本20k円とか結構な値段で売買されているので「勿体neeee!!」という声も聞こえて来そうな気がするが、それほど勿体無くない値段で買えたのでやる気になったのである。いや、それでもポシャるとちょっと勿体無い値段ではあったが。

これ以外だとスピードスター系ももしかしたら使えるかも知れない。それこそ勿体無いか。





実は構想自体はもうずーっと前からあって、更に実は去年タイヤ替える時点で既にホイール自体は入手してあったりして。ただ磨いて色塗るのがめどかったので画像の如くず―――っと放ったらかしにしてあって。

っていうか放ったらかしレベルを通り越して最早自然と渾然一体、ラ○ュタの巨神兵を思い出す。いくら何でも放ったらかしすぎです俺。





現物確認でリムの形状はさほど大差ない事が判ったので、とりあえずキャップをハメてみる。この時点でキズが入ってしまうので、ポシャったらジャンクホイールとしてしか売れなくなってしまう。

ハマらない事はないが・・・キツい。やたらキツい。純正ホイールよりほんの少しリムの径が小さいようである。何とかハメ込んだはいいが、今度は外そうとしてもあまりにもピッチリハマってしまって外れない。

薄刃のマイナスドライバーでコジって外したら・・・「パカン」という音とともにリングのカシメのスポット溶接が剥がれて空中分解してしまった・・・_| ̄|○
念のためにキズだらけのキャップ使っといてよかった・・・





このクルマのキャップは旧世代のタイプ、ホイール径よりキャップ径が一回り小さいのでリムが見えてしまう。昔はみんなこうだった。例えばヨタハチとか。因みにマークUもLシリーズは同様、グランデはホイール径=キャップ径のタイプ。
ホイールが白いんで、そのままだと似非ホワイトリボン・・・なワケはなく、色を塗ないで済ます訳にはいかない。

当初2本は真面目に塗装をハクってみたが、面倒な事この上なし。リムだけは見えてしまうので半ば意地になってキレイに磨いたが、ディスク面はあちこち塗膜が残ったままでボコボコ。どうせ見えないから( ゚ 3゚)キニシナイ!
予定変更、残り2本は足付けしてそのままサフを上塗り。もちろん上っ面の体裁が整えばいいだけなので、半分から裏側は白いまんま。

純正スチールは緑がかったような茶色がかったような何とも形容しがたい小汚いガンメタ(トヨタ呼称:ダークシルバー)だが、そんなヘンな色のボデーペンなんぞそうそうあるハズがなく。かと言ってこんなモンの塗装のために(作戦成功の確証もないのに)鈑金屋へ出すのも気が乗らないのは言うまでもない。仕方がないのでカンスプレーで少しでも近い色を・・・とホームセンターでソフト99の色見本を借りて熟考の末、HondaのライトニングシルバーM(NH-617M)で代用。少しでも近い色をつっても実際並べてみると全っ然違う色なんですけどね。
サフ/カラー各1本半を消費し、クリヤはリムだけキッチリ塗る事で1缶以内で誤魔化す。


今更思い出したが、確かAE90系のカローラ・スプリンターに純正ホイールみたいな何とも言えない小汚い(ホントごめんなさい)ボデーカラーの設定があった気がする。あの色のほうがコレより近いかもしれない。尤もスプレーがあるかどうかは、また別の話。





塗装そのものはマァマァ上手くいったのだが、いかんせんボディならまだしもホイールには絶対的に塗膜が弱すぎる。
試しにキャップを被せただけで剥げ、外そうとドライバーでこじったらまた剥げる。ハゲチョロになってしまったのでタッチアップペイントまで買うハメに。これではそのうちタッチアップした面積の方が多くなってしまうんじゃあるまいか。





キャップがキツイのは簡単に対策できることであった。ツメを曲げればはめ合いの強さはいくらでも調整できるのだ。最初からそうすれば良かった、と言えるのはノウハウを知った今だから、だ。

どれくらい曲げたかわかんなくなるので、一ヶ所飛びに曲げていく。ホイールに当てて見て緩かったり、はめた時センターがズレるようならば再度調整すればよい。





爪調整が済んだら、ホイールとの当たり面にビニールテープを巻く。塗装面がどんどん減ってしまうのを防ぐためだが、脱落防止にも効果があるだろう。爪の方はやや緩めなくらいにしておいて、テープの巻き回数でハマり具合を調整するという事もできる。一番最初にホイールにハメて見る時にこうしておけばキズが付かない(もしくは最小限に押さえる事ができる)ので、もしホイールリム形状が不適当だった場合でもホイールはそのまま誰かに売りつけてしまう事ができる。最初からそうすれば良かったと言えるのは(ry

このままハメるとキャップがあまりにもピッチリ入りすぎて、リムとの透き間がなくなってなかなか外せなくなってしまう。少なくとも塗装面を減らさないで外すのは至難の業だ。という事で透き間を作るべく、リムとの間に細切れにしたゴムシートを貼っておく。薄すぎるとやっぱり外しにくいし、厚すぎるとキャップを飛ばす不安があるので適当に。
余談だがウチで昔乗っていたチェイサーは、路肩の大穴にタイヤを落としてしまいキャップを飛ばした事がある。しかもご丁寧に前後2輪とも。帰り道に落としたキャップを拾おうと現場で停まって草むらを覗くと・・・色んなクルマが同じように落とした色んなキャップが10枚以上散乱していたのであった(笑)





ホイールとキャップの準備は出来た。あとはタイヤだ。

今まで純正アルミに履いていたタイヤを組み替えようかと思ったが、実際に車両に付けて見ると何らかの不具合あるいは不満が出ることも充分考えられる。一旦組み替えてもらったものを「やっぱり元のホイールに組み戻して」と頼むのもちょっとカッコ悪い。かと言って新品を買うのはあまりにモッタイナイので、とりあえず中古タイヤ屋を偵察、丁度今までのと同じBS・B700が4本あったのでお買上げ。一本3.8k円。バルブも専用品が付いていたがゴムパッキンがボロッちくなっていたので汎用の新品に。大体専用バルブのままだと角度が悪くて、キャップ付けたままではエアも入れられない。

スーパーデラックス号にホイールだけ積んで逝ったのだが、ホイールを作業場に持って行くタイヤ屋の兄ちゃんの怪訝そうな顔が印象的であった(笑)。
タイヤをハメる時に更に塗膜が減ってしまうのを恐れていたのだが、幸いハゲは最小限。





試運転してみると乗り心地が妙にゴツゴツする。ホイールが多少なりとも軽くなっているのに、タイヤの磨耗と硬化分で帳消しになってしまったか?・・・と最初思ったが、気が付いて空気圧を計ってみると2.4キロ近く入っている。標準で1.6(高速1.9)でいいんですけど・・・1.9まで落としてみると良好。

タイヤがあまりにも赤茶けててカッコ悪かったので、某OT誌の記事に倣って靴ズミを塗ってみた。
2回ほど重ねてみたが、なるほどまさか一流のディティーラーの技だけあって中々キレイになる(まー染めてるわけですからねー)。ツヤもノータッチの類にありがちなシリコンバリバリのテカリと違い、適度でしっとりした感じ。ただしこのタイヤのようにサイドウォールに細かいモールドが入っている(沿石なんかに擦り付けた時のガード?)タイヤにはめどいのであんまりやりたくない。


ところであの手のタイヤクリーナーを使うとタイヤに細かいヒビが出るって良く聞きますけど、アレってホントなんですかね。最近のはちゃんとUVカット剤も入ってるみたいだし、大体日光に当たってる以上オゾンクラックは避けられないように思うんですが。都市伝説?





うぅン、完璧なアピアランス・・・(*´∀`)ウットリ


今回の『工作員式ホイールキャップ付きアルミホイール(PAT.PEND.)』(うそ)はいつもの読んでも暇潰しにしかならないネタの数々に比べれば少しは参考になるのではありますまいか。少なくとも世の中に3人くらいはアイデアを買ってくれる人がいそうな気がする。
もし参考にする方がいた時のためにも、改めて今回のノウハウを少々。

・ 使えそうなホイールを入手したら、キャップがハマるかどうか確認する前に、爪はビニールテープでカバー。更に極力緩めに調整。
・ ホイールの元塗装は荒れてなければ無理して剥がさないのが吉。
・ 色が合えば、ボデーペンよりホイールカラーの方が良いかも知れない。足付けは元より、密着剤(プライマー)も検討を。っていうか、塗装は自分でやんないでプロに頼んでもいいかも。今回缶スプレーを使ってもサフ2本、カラー2本のクリア1本で5k円は使ってしまっている。更に剥離剤やスポンジヤスリも買ってるし。知り合いの鈑金屋がある人は一回訊いて見よう。
・ キャップ脱着用に、リムに当たる面にスポンジを巻いた薄刃のマイナスドライバーを用意。工場などに整備を頼む前には予め自分でキャップを外しておくこと。
・ タイヤショップ等でヘンな顔をされても怯まない事(笑)





→まだ続く予定ですと書いたけど続かないことになりそうでしたがやっぱり続きます


発掘篇 路上復帰篇 路上抗争篇

資料室 チェイサーTOP HOME