チェイサー日記(路上抗争篇)
2003年4月〜6月


→続きます






週末は雨でない限り必ずエンジンを始動し、その後近所に買い物に行ったり、川沿いを軽く流したりしているのであるが、帰って来てアイドリングしているとタペット音が少々耳につく事に気がついた。

耳に当てた貫通ドライバーを頼りに探ってみると、どうも1番(更に言えばイン側)が怪しい。タペット調整といえばエンジン整備の初歩(そうか?)であり、実際のところヘッドカバーを外すだけであらかた作業は終わったようなモノと言ってもさほど誇張ではないと思う・・・のだが、この場合ヘッドカバーよりもその上の吸気パイプを外す方のが面倒な気がして、少々躊躇ってしまった。

しかし「タッタッタッ」というひときわ高いタペット打音を聴いているのもどうにも落ち着かない。意を決し、ヘッドカバーを剥がしにかかる。





しかし予想に反し、インテークパイプその他は何の苦もなく簡単に外す事ができた。さぞやホースが張り付いているだろうと覚悟していたのだが・・・
却ってヘッドカバーの方が手間取った。ガスケットはさほど張り付いていなかったし、袋ナットも簡単に外れたのだが、その下のワッシャー(ガスケット付き)とスタッドボルトがしっかりくっ付いていて、おまけにヘッドカバー自体はオイルキャップ位しか手をかける場所がないのに全体を真上に引っ張り上げなければならない。あーでもないこーでもないと揺すったり小突いたりして、何とか引き剥がす。

ようやっと剥がれてくれたヘッドカバー。スラッジこそ殆ど溜まっていないが、少々キタナイ。





ヘッド内もキレイとは言い難い。スラッジでドロドロよりは遥かにマシではあるが。

と、ここまで作業を進めた時点で初めて、工具箱にシクネスゲージが入ってない事に気が付く(バカ)。作業前に必要な工具・部品を揃えて置くと言うのは基本中の基本である。尤も他に動くクルマがあるので、作業が中断したからといって行動不能になる訳ではないと言うのが事前準備を疎かにしてはいるのだが。

調整作業自体は、正直どうという事もない。整備基準値に合わせて透き間調整をするだけである。因みに2箇所の調整を終えた時点で、エ○モン製のシクネスゲージは既に薄い2枚が折れ曲がっていた(カシメがきつ過ぎて思いっ切り引っ張らないと出てこないのだ)。


とりあえず完了と言う事で元通りフタをし、付け忘れ等がない事を確認し、エンジン再始動・・・かからん。

何でやねん!慌てて各所を再チェックする。音からして点火時期がおかしいような感じ・・・とするとプラグコードだ。6番、5番、4番・・・っていうか長さが違うからもし違うとこに挿してあったら判るだろ・・・しかし他に思い付かない。あちこち突付いて再びキーを捻るがやっぱりかからない。作業で他に可能性のある場所をいじってない以上、やはりプラグコードしか考えられないので冷静に再びチェック・・・

1番と2番が逆 Σ(´Д`;)

挿し直すとあっけなく再始動。1番と2番だけ長さが殆ど同じなので間違えたのであった・・・



でも・・・タペット音の大きさ大して変わってないんですけど・・・( ´д⊂ヽ






更なる理想を追い求めて、ヘッドランプ交換。
・・・もうええって?
ワシもこんなん何度もやりたないわいっちゅうねん正味のハナシが。

前回の後、小糸の他にもスタンレーから同型のランプが出ていたのを思い出し、カーショップを渡り歩いてまた1個だけ購入してみたのだが、そちらの方が僅かに目つきがイイ事に気が付いた。
と言ってもレンズカットも殆ど同じ、左右で小糸とスタンレーを片ちんばにしておいても殆どの人が気付かない、そんなレベルではあるのだが・・・。

両目ともスタンレーにするつもりだったのだが、ちょっと気になるアイテムが手に入ったので付けてみる。それがコレ、ネコマークのマーシャルのレンズである。しかしやっぱりイメージが違う。このリフレクターは何かヘンというか不思議な反射の仕方をする・・・ブランドとしては好きだし当時モノな点でもいいと思うのだが・・・





ネコマーク、萌えー(ぇ

尤もコレ、完品ではないのでこのまま使うのはちょっと微妙なところ。と言うのもポジションランプの穴から中に水が入ってしまっており、レンズ下部まで雨垂れの跡が残っているのである。
しかもそれを拭き取ろうとしたら弱っていたリフレクターのメッキまで一緒に取れてしまったと言う代物で・・・(写真でネコマークの左下、縦長にグレーになっている部分がそう。下地のカーキ色が出てしまっている)。中古マーシャルの大半のように錆びていないだけまだマシではあるが・・・デッドストックの新品が高額になるのもムリはないのである。





でももし新品だったって安心できないとは思いますけどねー。このあまりにチャチなパッキングの構造を見る限り。

右は小糸、大きなゴムブーツが被せてある。これはスタンレーも同様、というか一般的なヘッドランプは大概こんな感じ。
それに対してマーシャルはコイルスプリングとプラスチックのリングでバルブを固定するという無駄に凝った構造。リングにはガスケットの類は一切付いてない。リフレクター側に薄っぺらいゴムパッキンが付いている(レンガ色の部分)が、ロックした状態でもリングとの透き間は開きっぱなし。ついでにポジションランプのゴムの盲栓は、正しく嵌めても前述のレンガ色のパッキンにフチが乗り上げて、穴にきっちり収まらない。

仏蘭西は雨が降らない上に誰も水をかけて洗車したりしないのだろうか?そんなことないと思うがなぁ。





と言う事で、結局スタンレーに決定。

最初は蒼くないバルブ(でも当然高効率型)を付けたのだが、既にバカみたいに白く明るいランプに慣れてしまった眼には暗くてどうしようもないので蒼バルブに変更。

でも、こっちの蒼くて明るい方のヤツ、最初に買った白くてそれなりのの半額以下だったんだよなぁ・・・





ついでに追突防止に、ハイマウント・ストップランプを装着。

ご覧の通りLED式だが、ことこれに関しては当時モノの方が物騒であると思う。’80年代半ばまでこの国ではサードブレーキという概念自体殆ど普及していなかった訳だが、それでも既に’60年代にはごく少数であるが取り付けているドライバーは確かにいた。

赤いレンズのフォグランプを、リヤトレーに2連装で。

・・・今さら、それも・・・ねぇ。
個人的に電球よりもLEDの方が好みなのである。

ところがいざ取り付けようと思っても、既に新車には標準装備されていて当たり前のこのご時世、後付けハイマウントストップランプなんて売り場からとっくの昔に絶滅しているんである。逆に解体屋へ行けば幾らでも手に入るわけだが、純正装着型はケースの加工などしないとキレイに後付けにはしにくい。
と言う事でヤフオクをチェックするのだが・・・同じ悩みを抱える地獄の亡者共が、数少ない出品物を奪い合う有様。さながらハイマウント餓鬼地獄。アホらしいとは思いつつもないんだから仕方がない。中古なんか二束三文で手に入るかと思っていたのだが・・・





取り付け自体はコードを2本繋げるだけなのでどうということもないのだが、配線のためにテールランプのソケットを抜いてみたら・・・ウインカー球さんとバックランプ球さんが白内障に。
電球類もホントは総取っ替えしちゃった方がいいんですけどね。





ハイ、完了。


・・・って、予想外に暗いなオイ。

やっぱりどこのか判らんような安モノではダメか・・・
クラウンに付けているスタンレーのものが出品されたら今度こそ落とそう。





前述の通りフロントパネルの歪みはそのままに、グリルの角度だけ立ててあったのだが、グリルとパネルの透き間のせいで間に挟んであるビニールのパッキンが浮き上がってしまって来ていた。知ってはいた(運転してて浮いてるの見えたし)がそのまま走っていたら・・・あ。

飛んだ。(もちろん停まって拾った)

元通り嵌めてもまた浮いてしまうので、とりあえず市販のドアエッジモールで誤魔化す。メッキのものだが裏返せば黒。ちょっと幅が広すぎるのがカッコ悪い・・・








毎日の通勤で伍角号が汚れまくりのヒドイ事になっていたので、少し気合を入れて洗車してみる。
っていうかちゃんと手洗いしたのって購入以来かも知れない。

ついでと言っては何だが、激フクピカで拭くだけ(水掛け禁止)なので艶がイマイチなチェイサーもワックスなど掛けてやってみる。ホントならこれは先週、旧デルナビをプレッソに取り付けている間にしばりんがやるはずだった事なのだが・・・あの台風じゃあなあ。

流石にシュアラスター、年季の入った塗装とは言え艶が違う。
激フクピカも拭くだけの割には水弾きは結構よいのだが。





ホーンは既に前オーナーの手で社外品に交換されていた。他にもワイパースタンドや方位磁石が付けられていたり、フォグランプの付いていた痕跡もあるところを見ると、いじるのもそんなに嫌いではない方の人だったのかも知れない。

しかしどうも音圧が低い気がするのが気になる。この前も横の路地からから出ようとしていたクルマがいたので鳴らしたが「プァ」と何だかマヌケな音がしただけだった。こちとらパッドが温まってないと、ブレーキの効きが心許ないのだ。そういう時にちゃんと停まってもらうためにも、ホーンはちゃんと鳴ってもらわなければ困る。


その前にパッド換えろよ。





アリモノという事で、クラウンに続きまたしてもクラクソンのTR99となる。
小汚いのは一時期クラウンに使っていたため。赤いとグリルから見えてしまってみっともない(注:あくまでクラウンとして)ので、黒に換えたのだ。TR99は赤・黒・クロームのバリエーションがあるので、買う時は好きなのを買いましょう。





取り付け自体は何と言うこともなく、外して付け直すだけ。

早速鳴らしてみる、が・・・いまひとつ音が眠い。
鳴らすつもりでホーンボタンをキッチリ押せば、ちゃんと鳴るのだが・・・ボタンの端子の劣化も影響しているのも知れない。そんならホーンは換えなくてもよかったのに。

外してみたホーンだが、チャチなアフターマーケット品かと思ったらさにあらず、裏にはしっかり日本デンソーの文字。作りを見るに純正品の趣きが。輸出用か何かだろうか?





この前付けたハイマウントストップランプ、見かけの割にあんまり明るくなかったので、違うのを付けてみる。


・・・更に目立たなくなった(笑)

まぁ時代の違うパーツという点から見るとあまり目立たない方がいいのではあるが。
あんまり目立たないのも、設置してる意味がないしなぁ。


アームの接着面が[53年排出ガス規制適合車]のステッカーとカブってしまうので、両面テープは本来の半分の幅で両端のみ。軽いので大丈夫でしょう。落ちたらまた貼り直せばいいだけだし。





聞いた事のないメーカーの製品のデッドストックだったものだが、付属品に水準器が入っていたのに非常に良心を感じる。
水準器と言ってもケースにはめ込む透明のプラケースと小さなスチールボールだけのものだが、実際それほど必要とも思えないこんなモノでも、何だかユーザーへの心遣いを感じて嬉しくなってしまう。

ただ、実際には水平よりも光軸上向きに取り付けるのが基本(個人的見解)。特にリヤウインドウ下部に付ける場合、後続車のドライバーの眼は基本的に設置位置より上にある。大型トラック等ならば尚更。ちょっと目障りくらいでないと、追突防止には役に立たないと思う。




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