チェイサー日記(路上抗争篇)

2007年2月〜5月■

(見づらい場合はお手数ですが、文字サイズ「大」でご覧下さい)


→この保安炎筒を工作員さんの**にですね






某OT誌で某ショップがハコスカに純正装備だった懐中電灯形の「非常信号用具」を復刻生産させたという話を読んで、心に何か浮かぶものがあった。


どっかで見たな、そんなの。


取扱書を見ると巻末にちゃんと載っている。トヨタ純正信号灯。そう言えばウチにあったバネット(初代、C120系)のグローブボックスにも似たようなものが入っていた記憶がある。プレスの薄いケースの中に単1乾電池を抱えた、ひと昔前はどこの家庭にもひとつはあったこの手の懐中電灯。白色LED懐中電灯が普及した現代、今やどこの家にもまずありはしない、最早存在価値も危うく過去の遺物としか言いようのない、記憶の中からも消えかけていた昭和の郷愁。


ちょっと、昭和にワープしてみたくなりました。






しかし、ちょっとググって調べてみてひっくり返った。
ナショナル非常信号灯、FF-142CP-Y。なんとこれ、天下の松下電器産業のれっきとした現行商品(2007年3月現在)なのであった。このIT時代(表現が既に古い)の21世紀に。

某ショップが再生産に尽力された成果よるものなのかそうでないのかは定かではないが、少なくともホームセンターの売り場に当たり前に3つも4つも並んでいたところを見ると、特別にワンロットだけ作ったとかいう事でもなさそうである。この手の製品のワンロットの生産数がいくつか知らんけど。
何てったってAmazonでだって買えちゃうんですよお客さん。これほどワンクリックなインターネット・ショッピングの似合わない商品もなかなかあるまい。おひとついかが?


スイッチは前に押すと懐中電灯、手前に引くと赤レンズ部で信号灯。
懐かしいチープなクリック感に、思わず頬が緩む。






極力同じアングルから。
イラストでは多少赤色レンズ部分が短くデフォルメされているが、どう見ても同じものですねこれは。


ちょっと調べてみてわかったのだが、このタイプの信号灯はどうも官制規格か何かがあったような感じで、松下、三菱、東芝に富士通に三洋マクセル湯浅その他各社がみんな似たようなデザイン・構造のものを出していたようなのである。ケースの模様が横縞だったり縦縞だったり格子だったり、赤レンズ部のレンズカットが各社違ったりするのだが、一見して同じようにしか見えない。もっとも当時の懐中電灯のカタチとしてはこれが殆ど結晶化に近い定石のものであるので、規格がなかったとしても似たような形態になっても不思議はない気はする。

因みに取説にあるトヨタ純正品のカットは明らかに松下製、更に三菱はケースにマグネット付きのものがこらまた現行商品でAmazon注文可。真面目な話、物好き以外に誰が買うんだろ。物好きといえば色々ググって調べているうちに「懐中電灯マニア」のサイトなどもいくつか発見された。些か難解すぎて、小生にはとてもついていけないわはー(お前が言うか)



まぁ店頭で見てしまったので思わず買ってしまったものの、流石に今日びこんな懐中電灯改めて使おうとは思わんですよねぇ。信号灯としてもしかり。

というワケでこの話題はこれにて終了。





のはずだったのだがオクでうっかり本当のトヨタ純正品マグネットタイプなんか見てしまったからもういけない。開始も終了も安かったのに入札をうっかり忘れたりするといよいよいけない。それ以上は いけな・・・あぁやっちゃった。使わないっつうのに。いらねっつうのに。


こちらも間違いなく松下製。
ただケース色は信号灯の定石である黄色ではなく水色。取説のモデルは白黒なので流石に色まではわからないから、もしかするとこれと同じ水色だったのやも知れぬ。松下のウェブカタログに「生産終了品」として掲載されている類似モデル(FF-143MF)はハイテックなシルバーである。





流石トヨタ純正。芸が細かい。
因みに前出の142CP-Yは現行の新しいものらしく“National”の英字ロゴが刻印されている。





並べてみる・・・と、画像では判りにくいですが電池キャップの形状がちと違う。取説のものはCP-Yのようなリングギヤ状の意匠にはなっていないが、マグネットのようにスソが広がってもいないようで・・・が、あんまり突き詰めるのもなぁ。いや折を見て機会があれば何とかしますけど、とりあえずこんなものがいまだ現行商品であったという驚きとともに気持ちよく終わろうではないですか。そうしましょう。


それはそれとして少し気になるのは、頭の話題に戻ってハコスカに純正装備されていたものについてである。記事や某社の広告写真ではあまりに小さくてよくわからんが、手元のハコスカのカタログ(CD誌付録の縮小復刻版)だと、CP-Yのように赤レンズ部分が一回り太くはなっておらず、先端まで電池ケースの太さのままのストレートな形状になっているように見えるのである。日産車のカタログを漁ってみたらタテグロ(後期型)にも同じと思しきものの写真があるのだが、そちらもやはり同じような細身のものに見える。

もしかしてこれとは別のモデルではないのか?





ああ、こういうんじゃね?

CP-Yも何も付かない、ナショナルFF-142型合図灯当時物デッドストック。



ってだから使わんからいらんちゅうのに俺というやつはもう・・・





並べてみるとかなり印象が異なる。
ケースは同径なのに、無印142は圧倒的にスリムな印象。ケースの色もCP-Yがカラシ色なのに対して、同じ黄色でもややクリームあるいはライトブラウンがかった色味。レンズ形状からしてCP-Yの方が信号灯としての効果は高そうではあるが。しかしこれだけ印象が違うと、基本型式は同じでも殆ど別物ではないかと思う。某ショップのブツがどちらか、あるいはまた別のものなのかは不明。因みに当時のハコスカオリジナルは日産なので日立製らしい。



点灯比較。

画像だと左の無印旧型の方が明るく見えるが、実際に肉眼で見るのとは印象が異なる。無印旧型は角型の細かいレンズカットのためレンズ全体が均等に光り、ひと昔前までのクラウンのテールランプでも思わすかのような高級な印象。対してCP-Yはカットなしの素通しバブルレンズのため、電球の光り方がそのまま表に出ている。近くを均等に優しく照らすか、遠くへ荒く光を飛ばすかの違いと表現すれば何となく伝わるだろうか。距離を置いてみると、発炎筒のように遠くでハッキリ光っているのが見えるのは後者。伊達に進化したわけではなかったのだね。







ついでにいい機会なので冒頭で信号灯の上に載っていた、ドライバー・キットもお見せする。こんな色だったのでぃすよ。かく言う小生も現品を見るまで知らなかったが。





中身はこんな感じ。

昔は今のようにホームセンターが朝早くから夜遅くまでやっていたりする事がなかったとは言え、大抵の一般的ドライバーは球切れヒューズ切れしてから買おうとするものだろう。こういう商品を律儀に真面目に購入した「愛車家」が果たしてどれほどいたものか。程度はあまり良くないが、残っているだけでも大したものだろう。





トヨタ純正ビニールテープ!!

これほどビニールテープが貴重なものに思えた事があったでありましょうか。もう見た瞬間に小生の愚息もsh(ryって感じですよ。ええ。



しかしこれだけしゃべってクルマの絵が一枚もでてこないとは・・・これはひどい!








このすぐ上でホンのこの前「使わんからいらんちゅうのに」「これはひどい!」等と言った舌の根も乾かぬうちにまたこれだ。
そうは言うがな大佐、出品があるもんだから仕方がない・・・オクなんてもんは一期一会、敵見必殺ですから。

という事でナショナル非常信号灯、FF-148C型。
マグネットがない以外は構成部品、色とも前出のトヨタ純正モデルと同じである。ほぼ。 これを見るに、昭和52年当時の純正アクセサリーもこの水色だったのではないだろうか。


シツコク懐中電灯ばかり見るハメになった諸兄は「だから何だ」という感じだろうが。





唯一異なる電池キャップのプレス。形状自体は同一の末広がり形なので、ここだけトヨタ純正と入れ替えれば箱以外はフルオリジナルスペックの出来上がり。

さしもの工作員も流石に非常灯はおなかいっぱい、もう結構です・・・





この際じゃ、もう一発おまけ。

マークの意匠から恐らく多少年式が古いと思われる、トヨタ純正エマーフラッグ。
今どき故障表示に赤旗もないよな・・・と思っていたら、この前イロエーハットでまだ市販品を売っているのを見つけてひっくり返りそうになった。在庫は1個きりだったが・・・アレって今でも作っているのだろうか。





・・・だそうです。(クリックで拡大)





そしてこの期に及んで尚クルマは出てこない。
何だこのページ。
ここは俺の日記ちょ(ry、まぁたまにはこんな事もある。


これは何であるか?取っ手付きの鉄板である。
とは言っても別にこれを振り回して遊ぼうというのでは勿論なく、製作意図及び使用目的としては「ガレージジャッキの足場」である。
拙宅の場合どうしても下が土の細かい砂利敷きの場所でジャッキアップする事が多く、そうすると当然の如くジャッキは埋まるわ傾くわでやり辛い事この上なし、という事で製作。総工費1,500円ほど。

ただt=3ミリ程度の鉄板では少々薄かったようで、数回の使用で既に僅かにジャッキの車輪跡の凹みができている。もう一段厚いのが良かったか。あんまり重くてもアレかと思ってこの厚みにしたのだが。
ついでに無塗装だとすぐ真っ赤になってしまうので、10年以上不良在庫になっていたジンクリッチペイントで超テキトーに塗ったのだが・・・これも失敗だな。塗膜が弱い弱い、ブレーキクリーナーはまだしもCRCで溶けてしまうってどうよ。
まぁどうせすぐ傷だらけになるし、別に見栄えはどうでもいいんですけど。





車庫の方も多少バージョンアップ&更に補修。

今まで開いた部分を留めるSカンは付属の紐でぶら下げていたのだが、ふと気が付いてゴムバンド(古チューブ製のヤツ)に替えてみた。伸びるので嵌めるのが実にラク。特にこの銀色の皮が冷えていて硬い時には相当楽になり、もっと早くやっておくべきであった。因みに純正では左右2ヶ所に付けるのだが、中央に1個追加しておくと弛んだ皮が屋根を擦ったりしなくなる。中央のはぶら下げておいても車体の屋根に当たらない長さに調整しましょう。

結露による車体への雨垂れ対策にパイプフレーム部にはまず結露防止テープを貼ってみたが殆ど意味はなく、次に保温チューブ(水道管とかに巻く発泡材のアレ)を巻いていたのだが、それでもさほど効果はなかった。
何か表面の皮との間に一枚貼れればいいのだが、折り畳んで開ける都合上あまり大層な物は難しい・・・という事でホームセンターをうろつく事小一時間、不織布製の農業用防霜・遮光シートをゲット。同じ素材で白いのもあってその方が中が明るくなりそうだが(凄く気分的なものですが)、黒いブチルテープで補修しているので黒く汚れて見た目が汚くなる気がしたので黒に。フレームが通る部分はタイラップで、前後両端はセメダイン・スーパーXでと、かなり無理矢理な固定方法。でも何とかくっついてます。
これだけなのだが、雨が降っても冷えても晴れても、今のところ雨垂れの跡が激減。これまたもっと早くやっておけば良かった。

ついでに下に敷くブルーシートも新調、最後にやったのが車庫本体の方向転換。出庫時は当然道路側に面した方を開けるので、勢いこちら側の方が開閉回数が多く、かつ南側で直射日光にもより晒されて皮の痛みが大きい。反対側はいくらかマシ、と言うわけで行ったのだが・・・この車庫の設置地点はまっ平らではないので、クルマが出入りを繰り返すうち底を通るパイプが踏まれて歪み、上物が引っ張られて道路側のスソが少し寸足らずな状態(ワカメちゃんのスカートの如く)になっていた。ここから道路からのホコリは入るわ野良ぬこは入るはで、週末のたびに開けて見るとホコリまみれの雨垂れまみれ、たまにぬこの足跡付きと酷い有様になっていたのだが、向きを変えて道路側のスソがピッチリとフタされるようになったら、全然ホコリなんか被ってない。

車道との間には門扉があって、下に僅かに隙間が開いているのだが、この門扉の隙間から皮のスソの隙間を経て大量のホコリが入っていたわけだ。確かにすぐ隣にある車庫は昔からマジで凄まじくホコリだらけである。つーか車道というモノはこんなにもホコリを出すものなんですかねぇ。どっちにしてもこれももっと早くやっておけb(ry





・・・クルマ本体に触れぬまま、結局丸々1ページ使ってしまった・・・
まぁこういう事もあります。たまには。
そうそうあってたまるか。







※2007年5月19日追記
・・・前述のようにいい加減おなかいっぱいなのだが、一応気付いてしまった以上黙って誤ってるかも知れない情報を掲示し続けるのも何なので・・・

『昭和52年当時の純正アクセサリーもこの水色だったのではないだろうか』と書いたのだが、昭和53年のCG誌11月号122ページ、長期テスト車ターセル4ドアの納車の記事に当時の愛車セット等々の付属品の写真があった。奥に見えるオイル缶(1リッター×4缶)の左手前に、もう見飽きたアレが見える。
ご覧のように白黒写真ではあるが・・・どう見てもあの濃い水色じゃねぇよなぁ。


やっぱり黄色かったのかなぁ。だとしたら最初にホームセンターで1個買った時点で終了してもよかったのかも知れん。まぁもう遅いけど。


※更に追記
しつこいのも程があるようですが、当時の用品カタログで確認したところ、やっぱり空色が正解のようです。
お騒がせしました。誰も聞いてないかも知れんけど。




→この保安炎筒を工作員さんの**にですね


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