そもそも、何故、

初代チェイサーか?



最初にコレ書かなきゃいけなかったですかね。
全然考えてませんでした。失礼。



白のブラボー・コロナセダンに代わり、我が家にチェイサーがやって来たのは昭和52年。
もちろん、新車。


単眼2灯式の特徴ある顔つき、(今では当たり前だが当時は)まだ珍しかった蛍光管式デジタル時計、(当時としては割と)ワイドなタイヤなどがカッコよく思えたことはよく覚えている。

何より強く記憶に残ったのはエンジン外観。当時は53年排ガス規制真っ只中で、軒並みダンドラシングルキャブのクルマばかりであり、エンジンの上には大きなエアクリーナーケースが横たわっていた。子供心にはその白だの水色だのの大きなカタツムリがとってもカッコ悪く思えたものだ。
ところがこのチェイサーは違った。ボンネットを開けてもカタツムリはいない!(実際には黒いのがエンジンルームの隅にいたことはいた。でも子供にはわからなかったのだ。)

このクルマはその辺のクルマとはちょっと違う、という印象だけは強く残った。



新車から8年後の昭和60年、チェイサーは常磐道でオーバーヒートしてヘッドを歪め、そのまま廃車となる。
代わって我が家のファーストカーとなったのはスプリンター・トレノ、しかもシングルキャブのAE85、A/T車。
カッコはとってもよかったが、いかんせん車格が違いすぎる。失望は免れなかった。


その日以来、チェイサーは我が心のピンク・キャデラックとなったのであった。









・・・とまあ、ええように書けばこんな感じではあるのですが。
本音を言ってしまえば、何で好きなのか自分でも判らない訳で。
そもそも当時だって、車内の匂いがどうも合わなくて乗るたびに酔いそうになるんであんまり好きじゃなかったんですがねぇこれが。



簡単にひと言で済ませてしまうなら所謂「刷り込み」ってヤツなんですが、とにかく気が付いた時には既に病膏肓に入り、最早すっかり手遅れに。自分のアイデンティティにも関わる事なので(HNから変えなあかん)あまり細かい事はツッ込まないように。第一答えられないし。

多少論旨とズレるかも知れませんが、そういう事なので間違っても「このクルマのどこが好きなのか」とか「このクルマの魅力は」などと言う愚問は間違ってもしないよう。スカイラインとかフェアレディとかレビンとかそういった人気車種ならまだしも、こういった一般的人気のない車種の場合「このクルマのどこが好き」という質問は「こんなクルマのどこがいいの」と問うているのと同義になりかねません(最初っからそういう主旨で訊くヤツもいるがな)。

素直な疑問と言えばそうかも知れませんが、それ即ち、「あんな女のどこがいいの?」「なんであんなのと結婚したわけ?」等と問うているのと大差ないわけで。

普通こんなん訊いたら殴られますわね。殴られても文句言えませんわね。
と言うことで前述のような質問をされた場合、予告なく殴打する場合がありますのでご了承下さい。



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